語る「万華鏡」

(「必殺からくり人血風編」に書き足す)

必殺からくり人血風編(ひっさつからくりにんけっぷうへん)

項目名必殺からくり人血風編
読みひっさつからくりにんけっぷうへん
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 1 魔窟に潜む紅い風
    2 非道にたてつく紅い刃
    3 怒りが火を吹く紅い銃口
    4 大奥の天下に挑む紅い声
    5 死へ走る兄弟の紅い情念
    6 悲恋を葬る紅い涙
    7 恨みに棹さす紅い精霊舟
    8 帰らぬ愛に泣く紅い旅
    9 小判が眼をむく紅い闇
    10 とらぬ狸の紅い舌
    11 夜明けに散った紅い命
  • さよならだけが人生か それなら今日はなんなのさ
    昨日勤皇 今日佐幕 昨日ほんとで今日は嘘
    雨は振る振る 血の雨が 人の情けは泥まみれ
    明日天気になぁれ
  • 必殺シリーズ からくり人第2弾
  • 土左ヱ門 : 山崎努(薩摩の密偵)
    直次郎 : 浜畑賢吉(ころがしが表稼業)
    新之介ピーター(表向きは寺小姓、河内弁で啖呵を切る熱血漢)
    おいね : 吉田日出子(白浜屋の女中、からくり人の密偵)
    おりく : 草笛光子(品川の旅籠・白浜屋の女主人でからくり人の元締)
  • 激動の幕末に吹く紅い風、シリーズ第9作
    時は江戸末期の慶応4年。舞台は江戸と東海道を結ぶ要所の品川宿。官軍が江戸を目指して進軍を始め揺れ動く時代のうねりが容赦なく人々を飲み込んでいった。そんな時代にも人々のなみだをくみ、晴らせぬ 恨みを晴らす「からくり人」たちがいた。草笛光子、山崎務、浜畑賢吉、ピーター、吉田日出子出演。
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  • 感想文等
  • 山崎努は最高だ。
    ・吉田日出子の何とも言えないムード。
  • 必殺からくり人」と「新必殺仕置人」に挟まれた、文字通り「繋ぎシリーズ」として生まれたはずのものだった。

    本来なら、「必殺からくり人」の次は、即座に「新仕置人」になるはずが、中村せん役の菅井きんの事情により、若干遅れが出た。そこで、すでに念仏の鉄としてスケジュールを抑えてあった山崎努に先行シリーズが作られた経緯らしい。

    これほど急場凌ぎのシリーズはあまりなかったはずだ。……のちの「仕事人風雲竜虎編」がそうだったかもしれないが。

    個人的には、初見が「必殺最終回シリーズ」のビデオだったため、なんとも取っつきの悪い作品になっている。(実は「必殺必中仕事屋稼業」「必殺からくり人」「新必殺からくり人」「新必殺仕舞人」……も、最終回シリーズビデオが初見なのだ。功罪あるよね、あのビデオは……)
    それでも、再放送等で何度も第1話から見ることができるようになり、次第に脳内で一貫性を持ち始めたとき、この「個人的には」は無印からくり人よりも惹かれる感じがする――に変わってきたようだ。

    1つには、やはり山崎努の威力には違いない。
    全く念仏の鉄を感じさせない、連想すらさせない、完璧な「土左衛門」という別キャラクターの出現は、沖雅也の棺桶の錠から市松への転生と同じで、ただただ感服するのみだ。の楽しげな仕置振りとは対照的に、悲しげな、陰鬱な、虚無的なまなざしを向けながら冷酷非情に殺していく土左衛門の姿。これが血風編という作品の背骨であり、肉であり、血なのだ。

    そして。

    初見が最終回シリーズのビデオと書いたが、たぶん実は、リアルタイムで訳もわからず見たことがあるはずなのだ。
    必殺とは、口に咥えた爪楊枝を相手の首に刺して殺すもの……と、記憶のどこかにあったのだ。小さい頃に夜中のテレビで何か見かけていたのだ。

    そしてそれはたぶん……(おっぺ)
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