語る「万華鏡」

(「ザ・ワールドの謎」に書き足す)

ザ・ワールドの謎(ざわーるどのなぞ)

項目名ザ・ワールドの謎
読みざわーるどのなぞ
分類その他

作者
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  • 公的データ
  • 荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険」第3部より、ディオ・ブランドーの使う「スタンド」、ザ・ワールドについて。(おっぺ)
  • 感想文等
  • 磁石が動いていたのはなぜだろうと思っていたのですが、あれ、「ディオが持っていたから(ディオ自身と、ディオが直接触れているもの及び着衣を通して触れているものの『時間』は『生きている』)」だったんだと思います。

     別の言い方をします。「時を止める」というのが、「本当に」時を止めるのだとすれば、「光も止まっている」のだから何も見えなくなってしまうし、また、慣性の法則その他も働く余地がないだろうからいかにディオとはいえ石ころ一つ動かすのにも一苦労するようになってしまうのではないかと思います。

     故に、あの「時を止める」というのは、「時が止まっているかに見えるほどの加速を行える」能力ではないかと想像します。つまり、それほどの加速を行っても、光などは十分その機能を果たせる程度には「動いて」いるため、「ものを見たりできる」。

     重力もちゃんと働いてはいるのだが、重力によって落ちる「もの」自体の速度は当然非常に非常にゆっくりにしか見えない――つまり、「止まっている」。しかし、それはそれはゆっくりと、全てのものは「動いてはいる」わけです。

     そこで、「2秒」とかいう「止めていられる時間」というのが何を指すかと考えると、つまり、「止まっているかのように見える」世界が本来なら2秒間分「動く」時間、ということではないかと思ったりするわけです。

     承太郎が「2秒しか止めていられないぜ」と喋っている間にそれはそれはのろのろと時計の秒針は進み、で、その「2秒」がタイムリミットなわけです。

     さらに。009や8マンが加速装置を使うと衣服が燃えちゃったりした(空気との摩擦熱だそうです)ので、ディオや承太郎が燃えないのは、つまり、直接接触しているもの(衣服を通して、も含む)は同じ速度で動いている、と考えられます。磁石が引き合ったのは、ディオの衣服を通じてでた磁力線が直接相手の磁石と触れあい、その結果、承太郎側の磁石をも同等に加速させたからでしょう。

     じゃあ、たとえばディオが人間に触れたときはどうなんだ、というと花京院の時などを見ても別にディオに触れられている間(おなかに大きなをあけられている間(泣))花京院が同じ時間を得ている様子はありませんので、生物などのような複雑な神経組織においては簡単には同加速は発生しないわけなのでしょう。

     全然「理系」ではないので実は科学的な検証は不可能なのですが、勝手な憶測で並べ立てております。理系の皆様、「ここがまるで違う」というのを指摘して下さいまし。(おっぺ)
  • さらに! 「時を止める能力」について疑問なのは、あの「射程距離」というのはどういう意味なのか、ということです。

     普通、スタンドの能力について言われる「射程距離」というのは、たとえばスタープラチナのような「直接打撃系」の場合には、そのまんま「(承太郎からやや離れた位置まで延ばせた)スタープラチナの四肢なり何なり(この「何なり」というのはつまり「スターフィンガー!」だったり『笑』)が届く距離」ということですよね。

     「エンペラー」なら、弾丸の届く距離。「パステト女神」のようなタイプなら、その能力が解除されるほどの遠距離。そんなのが、つまりは「射程距離」だと思われます。

     で、戻りまして、「ワールド」の「射程距離」っていうのは、いったいどういう意味で言われるものなんでしょうか。

     「能力(時間を止める)」の届く距離という意味だとするとずいぶん奇妙なことが発生しますよね。仮に、「ディオ」「花京院」「ジョセフ・ジョースター」と間隔を置いて立っているとする。ディオ・セッド、「ザ・ワールド! 時よ、止まれ!」。時、止まる。射程距離は花京院のところまでで、ジョセフのいる位置は射程距離外だとする。と、つまり、ジョセフの目には花京院が突然硬直して、そのそばをディオが「ふっふっ、時が止まったぞ」とか言いながら歩いてくる、という図がしっかり見えちゃう、ということになりましょう。これは、変だ。とっても変だ。

     というわけで、「ワールドの射程距離」=「能力(時を止める)」説は却下。 次に考えられるのは、時が止まるのは全国的に止まる(笑)のだが、制限時間があるため、たとえ「止まれ!」と言って時を「止め」ても、攻撃をしに行くには距離がありすぎて時間切れになってしまう。これをしてディオは「射程距離外」と称した、という説。

     こっちの説の方があり得るでしょうが、このとき「うーん……」と思うのが、さっきもつい(笑)を入れてしまったのですが、「時よ、止まれ!」でほんとに全国的、いやいや、当然一部地域が止まっていて他が止まってないといろいろ自然環境にも影響が出るので、おそらく全地球的、もしかしたら宇宙的規模で「時が止まる」なんてことがあり得るのでしょうか? そんな凄まじいことが出来るとしたら……ディオは、ほんとに神様です。そんなとんでもない「力」を持っているとすれば、それはもはや「スタンド」でも「超能力」でもない。「神」です。

     というわけで、僕はこの前の「超加速説」を取り出したのでした。これなら、一人の人間の能力として仮定できるレベルだろうと思って。 でも確かに、「スタンドはいいとしても本体が何で動けるのだ?」は、そりゃそうだよなー、完全に頭から抜けてた、という感じであります。俺はまだ未熟だ。

     もう一度、考え直してみよう。

     ディオの手にある磁石の磁力で、「止まっているはず」の磁石が動く。

     ディオが、あるいはザ・ワールドが触れると、「止まっているはず」の波紋が流れる。(時の止まった世界であるにも関わらず、ディオは波紋入りのハーミット・パープルを体に巻きつけたジョジョに触れるのは避けた)

     ディオが投げたナイフがほぼ直後に近く空中で停止する。

     切断されたハイエロファントの「結界」は、「もし」完全に「時が止まって」いるのなら「切れた位置のまま固定されているはず」なのに、絵で見る限り、いったん「勢い」で移動した後に停止している。 もっとはっきりと、花京院がワールドの手で腹に風をあけられたとき、彼の血が背中から吹き出して、のち、停止している。それどころか、ディオに突き飛ばされた男が後ろの椅子などにぶつかったときに「ドン!と音がしている」!

     ここまでに共通するのは、やはりディオという存在、あるいはザ・ワールドという存在が「触れた」ものはその間、そして少しの間は「時間が生きて」いるということでしょう。

     しかし、さらによくよく読んでみると、

    ディオによって破裂させられた「猫の破片」がジュースの中に落ちている。

     ディオの「突き飛ばし」によって或る男の持っていたフォークが女性の頬に突き刺さり、「血がほとばしっている」。

     など、直接ディオが接触していなくても「時が正常に流れているときと同様の現象」が生じています。これから考えれば、むしろ磁石がその機能を発揮していたのは当然のことになってしまいます。これは、「時が止まった」というより、「全てのものがその動きを停止した」と言った方が近いのじゃないかと思えます。人間・その他の生物、機械類・その他の物体などが、一斉に「カット!」という感じで動きを止めたような。

     でも、光や音が「ある」以上、そういったものは「止まっていない」。よって、「磁力」も「働いている」。

     重力については、重力だけが働いていないというより、重力はちゃんと働いているのだが、それに惹かれて動いたり落ちたりする「物体の方が」「止まってしまうことになる」のではないでしょうか。

     ああっ、どんどん難しくなっていくっ。いったん休み。(つづく。と思うけれど未定)(おっぺ)
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