語る「万華鏡」

(ウルトラQ)

ウルトラQ(うるとらきゅー)

項目名ウルトラQ
読みうるとらきゅー
分類特撮

作者
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  • 公的データ
  • 1966/ 1/ 2〜1966/ 7/ 3放送 全27話(再放送時に1話追加あり:現在全28話)
    キャスト
    万城目淳 : 佐原健二
    江戸川由利子 : 桜井浩子
    戸川一平 : 西条 康
    一の谷博士 : 江川宇礼雄
    ナレータ : 石坂浩二
  • 第1話 ゴメスを倒せ!
    第2話 五郎とゴロー
    第3話 宇宙からの贈りもの
    第4話 マンモスフラワー
    第5話 ペギラが来た!
    第6話 育てよ!カメ
    第7話 SOS富士山
    第8話 甘い蜜の恐怖
    第9話 クモ男爵
    第10話 地底超特急西へ
    第11話 バルンガ
    第12話 鳥を見た
    第13話 ガラダマ
    第14話 東京氷河期
    第15話 カネゴンの繭
    第16話 ガラモンの逆襲
    第17話 1/8計画
    第18話 虹の卵
    第19話 2020年の挑戦
    第20話 海底原人ラゴン
    第21話 宇宙指令M774
    第22話 変身
    第23話 南海の怒り
    第24話 ゴーガの像
    第25話 悪魔ッ子
    第26話 燃えろ栄光
    第27話 206便消滅す
    第28話 あけてくれ!
  • 自然界のバランスが崩れた「アンバランスゾーン」を舞台に万城目(パイロット)、一平(助手)、由利子(報道カメラマン)らが信じがたい怪事件に遭遇する。日本特撮映画史上に残る伝説のSFドラマシリーズ。
    キャスト:佐原健二 桜井浩子 西條康彦 石坂浩二(ナレーション)など
  • 第1話 「ゴメスを倒せ!」
     東京・大阪間を結ぶ東海弾丸道路。その北山トンネルの工事現場において、天然の巨大な大洞窟が発見され、さらに奇妙な物体が出土する。物体は原始時代の怪鳥リトラリア(通称・リトラ)の卵だった! 一方、洞窟の奥底ではリトラの天敵で凶暴な古代の哺乳類ゴメテウス(通称・ゴメス)が長い冬眠から目覚める。卵からリトラも孵(かえ)り、ゴメスとの大地を揺るがす死闘が始まった。

    第2話 「五郎とゴロー
     観光客で賑わう伊豆の天城山のロープウェイ。そこへ突如、巨大な猿が出現、人々はパニックに陥った! この巨猿は、元は孤独な青年・五郎が人間の親友のように可愛がっていた小さな猿・ゴローだったが、野猿観察研究所にあった特殊栄養剤“青葉くるみ”の影響で巨大化してしまったのだ。ゴローに餌を与えるために盗みを働いた五郎は警察に逮捕される。大事な友達を追ってゴローは街へ向かった!

    第3話 「宇宙からの贈りもの」
     半年前に打ち上げられた火星探査用のロケットが、突然地球へ落下した。ロケットの中には金色のが二つあり、カメラには奇妙な物体が映し出されていた。謎のは宇宙開発局で保管されるが、おりしも開発局へ忍び込んだ窃盗犯によって盗み出されてしまう。大蔵島へ高飛びした犯人だったが、金のが巨大化し、中からナメクジのような姿の巨大な火星怪獣が出現したのだった!

    第4話 「マンモスフラワー」
     平和な日本経済の心臓部・丸の内に異変が発生する。局地的な地震が頻発し、皇居のお堀には不気味な根のような物体が浮かぶ。やがてビルの地下街に植物の根状の触手が現れ、人々を襲いだした。全ては古代の吸血植物の仕業であった。ついにビルを突き破って、巨大な花弁が大都会の真中に咲き誇る。毒花粉を撒き散らすマンモスフラワーに対して、自衛隊の攻撃が開始されるが……。

    第5話 「ペギラが来た!」
     淳は越冬隊員と共に南極観測船に乗っていた。3年前の南極越冬で「午前3時。また聞いた。ペギラ」という言葉を手帳に残し失踪した、野村隊員の謎を追う為だった。そんな折、南極基地が異常寒波に見舞われた。その吹雪の中、資材運びに行った伊東隊員が基地に戻って来た。彼は「怪物だ……」、「野村だ……」と謎の言葉を隊員たちに告げる。吹雪に霞(かす)む南極の視界の中、いま巨大な怪物が咆哮する!!

    第6話 「育てよ! カメ」
     下町の小学校に通う太郎は飼っているカメが99センチまで成長したら、自分を宮城へ連れていってくれると固く信じていた。ある日、銀行強盗の一味が学校へ逃げ込み、太郎のカメは一味の1人のズボンに噛み付いて離れなくなってしまった。ギャングを追って下水道まで来た太郎。だがそこでカメが99センチに成長している事に気がついた! かくして太郎はカメに乗って宮城へと向かった。

    第7話 「SOS富士山」
     250年ぶりに富士山が噴火する!? さっそく取材にやってきた由利子と一平は、富士の樹海で暮らす野生の少年タケルと出逢う。そのおり異常な高温状態が続いていた吉野の池から、謎の大岩石がふき上がり落下した。同時に噴火の兆候を現す富士山。爆破された大岩石が、再び集合して合体した時、奇怪な岩石怪獣ゴルゴスが出現する。樹海の王者タケルはひとり、ゴルゴスに挑みかかるのであった!

    第8話 「甘い蜜の恐怖
     ある嵐の夜、伊佐山農事試験場が何者かによって荒らされた。被害を受けたのは動物を巨大化するという副作用がある特殊な栄養剤ハニーゼリオン。そんな中、畑の土が大きく盛り上がり、中から巨大なモグラが姿を現した。だが、ハニーゼリオンの培養温室には、野生のモグラが入る余地はない。これは人為的に起こされた事件ではないのか?

    第9話 「クモ男爵
     深夜、パーティからの帰り道、淳たちは深い霧の中で道に迷ってしまう。沼地に立つ不気味な洋館を発見し、一夜の宿を求めた淳はかつて聞いたクモ男爵の伝説を思い出した。「90年前にクモを愛好する男爵がいた。だが男爵の娘は毒グモに刺されて命を落とす。哀しみに沈む男爵の前に、娘はクモに姿を変えて蘇った」という奇怪な物語を。やがて淳たちの前に巨大なクモが出現。皆を襲い始める。

    第10話 「地底超特急西へ」
     東京から北九州を3時間で結ぶ夢の超特急「いなずま号」の試運転の日。一平も由利子もこれに乗り込んでいた。だが、一平は過って奇妙なトランクを列車内に持ち込んでしまった。中にはなんと高圧ボンベによって細胞分裂を抑えられた「人工生命M1号」が入っていた! カメラのフラッシュに反応し、ゴリラ状の怪物に成長したM1号は、列車の運転室を占拠。「いなずま号」は暴走し始めた!!

    第11話 「バルンガ
     土星ロケット・サタン1号が墜落した。「燃料がゼロだ! ……風船だ!」という謎の通信を残して。事故海域を飛んだ淳は、セスナ機のラジエーターの中に浮遊していた奇妙な生物を発見する。その怪物は20年前に奈良丸博士によって学会に報告されていた、あらゆるエネルギーを吸収する風船怪獣バルンガであった。自衛隊機の攻撃も効果なく、バルンガは東京上空に居座ってしまう。

    第12話 「鳥を見た」
     ある朝、動物園から動物がいなくなるという怪異が発生した。目撃者の飼育係は「鳥を見た」と言い残し息絶える。ほどなく漁港に古い帆船が漂泊するが、そこで発見された998年前の航海日誌にも、奇妙な文字で「鳥を見た」と書かれていた。一方、漁村に住む三郎少年は帆船にいた文鳥に似た小鳥にクロオと名付け、一緒に暮らしていた。だが、クロオが古代怪鳥ラルゲユウスだったのだ!

    第13話 「ガラダマ」
     弓ヶ谷は隕石落下が多い特異地帯だった。弓ヶ谷では隕石を地方特有の名「ガラダマ」と呼ぶ。小学生の守少年が谷で発見した非常に軽い隕石は、一の谷博士の分析によるとチルソナイトという宇宙の物質で、極超短波が発せられているという。調査を進めていた彼らの前に巨大なガラダマが飛来、ダムへと落下する。その巨大なガラダマから隕石怪獣ガラモンが出現し、東京への進撃を開始する!

    第14話 「東京氷河期」
     真夏の東京が突然異常寒波に襲われた! この異常寒波は南極から北極へ向かう途中のペギラが原因らしい。東京で消息を断った父を探しに来たという治男少年の身の上話を聞く由利子の眼前にペギラが出現し、冷凍光線を吐きながら暴れ出した。ペギラの弱点であるペギミンHを求めて日本アルプスの極地植物研究所に行こうとする由利子たち。そんな中、一機のセスナが、吹雪の空へと飛び立った!!

    第15話 「カネゴンの繭」
     お金を集めるのが趣味の少年・加根田金男は、ある日、振るとお金の音がする不思議な繭を手に入れる。その夜、巨大化した繭の中に吸い込まれた金男は、朝になると怪獣カネゴンに変身していた。お金を食べなければ死んでしまうカネゴンに、仲間の少年たちも大弱り。子どもの敵であるヒゲ親父が逆立ちした時、カネゴンは金男の姿に戻れるというのだが……。

    第16話 「ガラモンの逆襲」
     天体物理学研究所に保管されていた、ガラモンを操る電子頭脳が何者かによって盗み出された。由利子や電波管理所の花沢主任を中心に探索が開始された。しかし、東京に次々と無数のガラダマが飛来。中からガラモンが出現し、街を破壊して行く! 電子頭脳を追う万城目たちはそれを運んでいる謎の男を突き止めた。追いつめた湖畔で万城目たちは彼の真の姿に衝撃を受けるのであった!

    第17話 「1/8計画」
     人口の増加に悩む東京では、人間も含めすべてを1/8に縮小するという奇想天外な人口対策が行われていた。「1/8計画第3次募集中」の看板に誘われ区役所に入った由利子は、望まずして「人間縮小機」にかけられてしまう。「1/8計画」のモデル区域であるS13地区は労働や納税の義務もない「楽園」だというが、名前や一切の過去をはく奪される悪夢のような状況に、由利子は逃亡を企てる。

    第18話 「虹の卵」
     その花が咲けば災いのしるし……。そんな言い伝えが残るさざめ竹に、真っ白な花が咲いた。濃縮ウランを輸送するトラックが、金色の虹状の光線を出す地底怪獣パゴスに襲われた。一方、少女・ピー子は、さざめ竹の花と虹の卵を見つければ願いごとがかなうという話を信じていた。ピー子はついに虹の卵を見つけるが、それはパゴスの落としたウランカプセルだった!

    第19話 「2020年の挑戦」
     各地で人間が消滅する事件が続発した。自衛隊機の墜落事故の原因を調査中だった航空自衛隊・天野二佐の眼前で、淳までもが何者かによって消されてしまう。消えた人々はどこへ行ったのか? すべての事件が神田博士の著書「2020年の挑戦」で予言した通りに発生していることに気付いた一平は、天野二佐と共に神田博士の研究所に向かうが、博士もすでに消されていた……。

    第20話 「海底原人ラゴン」
     岩根島近海で海底火山の爆発が起こった。岩根島では漁師がコンニャクのような奇妙な物体を海から拾っていた。かつて日本が海に沈むという論文を書いたため学会を追われた石井博士によれば、それは海底原人ラゴンの卵であり、岩根島が沈没する前兆だという。相次ぐ地震が島民の不安を煽る中、卵を取り戻す為、全身が無気味な鱗で覆われたラゴンが上陸。島民をさらなる恐怖に陥れる。

    第21話 「宇宙指令M774」
     淳、一平、由利子は華客船クイーンパール号で船旅を満喫していた。由利子が甲板でフランス人形を拾うと、突然、光る飛行物体が夜空を横切った。そして人形はルパーツ星人と名乗る女性の声で奇妙な警告を発する。その後、淳と一平は操縦訓練中のセスナを遠隔操作され、いずことも知れぬ地へと導かれた。無人の建物の中、ジュークボックスが同様の警告を告げた……。

    第22話 「変身
     蓼科山で巨大な足跡が発見され、毎日新報は雪男発見のニュースに沸いた。由利子は友人のあや子から雪男の正体が自分の婚約者・浩二であると聞かされる。1年前、幻のモルフォ蝶を発見した浩二は、蝶を追いかけ森の奥深くへと入り、蝶の毒鱗粉に身体を焼かれ、熱さから逃れようと沼の水を飲み干した後、巨人へ変貌したという。由利子は巨人の正体を確かめるべく、淳たちと山に向かうが……。

    第23話 「南海の怒り」
     ミクロネシア近海で第五太平丸が沈没し、船員の雄三はコンパス島の海岸でアニタという娘に助けられる。一方、頻発する日本漁船事故の取材に向かう由利子、淳、一平はコンパス島を訪れた。沈没事故はコンパス島民から魔人として恐れられている、大ダコ、スダールの仕業だった。太平丸の船長だった父の仇を討つべく、スダールに立ち向かう雄三。南海の伝説の魔物が淳たちの目の前に現われる。

    第24話 「ゴーガの像」
     アーブ国駐在大使・瀬川の娘タミが誘拐された。タミは香港で見知らぬ老婆から、古代アランカ帝国の秘宝「ゴーガの像」を手渡されていたという。ゴーガの像は古美術コレクター岩倉の手に渡ったが、放射線鑑定を行ったため像の中に潜んでいた貝獣ゴーガが蘇ってしまう。一夜にしてアランカ帝国を滅亡させたというゴーガが、6000年の時を隔てて、今ふたたび日本の首都・東京を蹂躙(じゅうりん)する。

    第25話 「悪魔ッ子」
     深夜の道路で自動車事故が続発した。運転手たちの証言によれば、突然眼前に白い子供が現れたのだという。その頃、東洋大魔術団のショーでは空中を歩く少女リリーが話題を呼んでいた。ショーを観た一の谷博士は、彼女が特異体質ではないかと考える。幼い時から夜は催眠術で眠る習慣のあったリリーは、人体電気のバランスが崩れ、精神と肉体が分離する体質になっていたのだ。

    第26話 「燃えろ栄光」
     人気ボクサー、ダイナマイト・ジョーの謎の失踪事件が世間を騒がせていた。淳たちは偶然、ホテルのディナーショーでピエロを演じているジョーを発見する。由利子はさっそく独占取材を申し込んだ。重い口を開き、ジョーが静かに失踪の理由を語り始める。それは不思議な絆で結ばれた、深海怪獣ピーターとの、奇妙な友情の物語だったのだ……。

    第27話 「206便消滅す」
     淳と一平が搭乗している日本初の超音速ジェット旅客機206便が、気流に飲み込まれ突如レーダーから消えた。206便が迷いこんだのは、第2次世界大戦時の戦闘機の残骸が横たわる、不可思議な空間だった。206便で護送中だった凶悪犯が不穏な動きを見せる中、異形の巨獣までもが現れ乗客の眼前に立ちはだかる!

    第28話 「あけてくれ!」
     深夜のドライブ中、淳と由利子は路上に倒れていた男・沢村を助けた。錯乱したように「あけてくれ!」と叫ぶ沢村。淳たちは沢村の記憶から空中を走る奇妙な電車の事を探り当てる。夢と現実が交錯するその電車には、失踪中のSF作家・友野健二も乗っていた。帰途についた沢村を妻はなじり、娘は嫌悪する。あげく上司にまで叱られた沢村は、再びあの電車に乗るために夜の町を彷徨うのだった。
  • 感想文等
  • カネゴンの話とケムール人の話が面白い。
    「ケムール人」
    ・死ぬときのドピュッドピュッはエロすぎる。
  • 比較的ダークな作品も揃ってます。特に「変身」「悪魔ッ子」「あけてくれ!」などは、さすがに時代性もあって今見ると特撮やテンポなどは今ひとつですが、見終わってなんとも言えない寒々しさを感じます。こういう話ばかりだと、だけど「ウルトラマン」にはつながらなかったでしょうね(笑)。
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