| 項目名 | ガダラの豚 |
| 読み | がだらのぶた |
| 分類 | ホラー小説 |
| 作者 | |
| 公的データ | |
| 感想文等 | 以前からいろいろ風評は聞いていて、興味を持っていたので、とうとう読むことになった。私の場合、その時流行っている本というのはあんまり読まない。この間宮部みゆき「模倣犯」をいち早く読んだのがずいぶんと異例なくらいで、流行しているときは既にずっと前に読んでしまっているか、あるいは流行が終わった頃にのんべんだらりと読むのがだいたい。流行に乗っていると端から見られたくないという気取りもあるし、それより、おおむね流行している本は私の好みに合わないときも多かったり(笑)。 中島らもという名前は、「頭の中がカユイんだ」とかナントカ相談室とか、そういうタイトルの軽めのエッセイだかコラムだかの書き手として認識されていたので、そういう人が本格的な小説を書いていて、それもかなり面白いらしいということで、その上どうやらミステリだかSFだか、ちゃんとエンターテイメントだと聞いて、とりあえず読まねばなるまい。。。と思って、八年経っちゃったんだから困ったもんだ(笑)。 タイトルが「豚」なんてあるから、作者の名前に対する印象からも、どこか滑稽物みたいな感じがしていたけれど、風評通り、なかなかシビアなホラー小説だった。 個人的には、第1部の、エセ教祖のトリックを奇術師探偵が解明するあたりがお気に入りで、なんとなく泡坂妻夫だったりする。第2部のアフリカ遠征編でそこに「でもやっぱり呪いはあったりして」になり、第3部のホラーというかスプラッターなんだよ編ではもはや奇術ミステリではなくてスーパーバイオレンスになってしまったけれど、全体的にはひとりひとりの登場キャラがしっかり「キャラ立ち」していたので面白く読めた。 しかし、恐るべき相手の割りに、実はアフリカ遠征の主要メンバーはほとんど生き残って、お亡くなりになったのは、周辺人物が大半だったことにあとで気づいた(笑)。これは作者、登場キャラに情が移っちゃったのかしら?(笑)(おっぺ) |