語る「万華鏡」

(忘れて眠れ)

忘れて眠れ(わすれてねむれ)

項目名忘れて眠れ
読みわすれてねむれ
分類コミック

作者
  • 高橋留美子(おっぺ)
  • 公的データ
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  • 感想文等
  • 高橋留美子短編集「るーみっく わーるど」収録のシリアス短編の1つ。

    。。。。。。

     「習作」だと思うのだ、つまり、高橋留美子の「ヒーロー・シリーズ」としては。

     たとえばそれは「人魚」シリーズのプレリリースのような感じでもあるし、何だか様々な先行作の、模倣、と言っては言い過ぎで、たぶんはオマージュの部分も大きい。。。そんな、未完成で、けれど瑞々しい、そんな作品。。。

     「」と思える部分は読み直してみるといろいろとある。「なぜ?」という部分があまりにも多いのだ。
     けれど、そういう批評家めいた部分を全て無視してしまって、これは非常に「ヒーロー・ストーリー」としてなにより「面白い」のだ。
     もちろん、一回こっきりのものでしかなく、だからこそ、「シリーズ」とはなり得ないのだが。。。

     先行の永井豪「ガルラ」、水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎」、そういったものの匂いを感じさせながら、クライマックスの「ヒロインの叫び「麻奈志漏ーっ!!」の盛り上がりはすばらしい。

     そして、タイトル「忘れて眠れ」への抒情。

     惜しむらく。。。と言うか、初めて読んだときアレと思ったのは、このラストシーンがあまりにも細野不二彦「さすがの猿飛」の一場面そのままに見えてしまったことだったけど(^^;)。

     「このほうがあったかいから。。。」というのは(笑)

     けれどもとにかく、読み返してやはりいい話だなーという感じでありました。(おっぺ)
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