語る「万華鏡」

(ふたりの証拠)

ふたりの証拠(ふたりのしょうこ)

項目名ふたりの証拠
読みふたりのしょうこ
分類文芸小説

作者
  • アゴタ・クリストフ(おっぺ)
  • 公的データ
  • 戦争は終わった。過酷な時代を生き延びた双子の兄弟の一人は国境を越えて向こうの国へ。一人はおばあちゃんの家がある故国に留まり、別れた兄弟のために手記を書き続ける。厳しい新体制が支配する国で、彼がなにを求め、どう生きたかを伝えるために―強烈な印象を残した『悪童日記』の待望の続篇。主人公と彼を取り巻く多彩な人物の物語を通して、愛と絶望の深さをどこまでも透明に描いて全世界の共感を呼んだ話題作。(おっぺ)
  • 感想文等
  • これにも驚いた。
     まず、「悪童日記」から引き続く主人公の「善悪」に無理矢理分けられない精神性は相変わらず魅惑的だ。小説として、まずこれがやはり面白い。
     が、最後に現れてくる「真相」。物語が「ヤスミーヌ殺人事件」だった。。。という現れ方にもはっとしたのだが、そして最後の最後、実はこれは全て「虚構」だった。。。
     「あっ、『帝国の死角』だっ!」
      と思ってしまったよ(笑)。
      これは、3冊目も読まなくちゃなあ。。。(おっぺ)
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