項目名 | 非情のファイヤー |
読み | ひじょうのふぁいやー |
分類 | 特撮 |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | やはり、ウインスペクターには極秘任務が与えられていた。元の直属の上司であり、共に戦ってきた正木にも何も明かすことはできない。 竜馬の追っていた少年は、子供に姿を変えたロボットだった。「メサイア」と名付けられたロボットは、自由自在に顔も体も変えられる能力を持っていたのだ。本来の姿は堀田真三が演じているので渋い壮年男性だが、子供にも女性にも変化できる。 その能力から、正木はメサイアをスパイロボットと見抜くが、竜馬は言葉を濁す。答えることはできないのだ。 捕縛するのではなく、破壊するのが任務だと聞き、大樹たちは狼狽する。 「しかし……ロボットにも、心があります!」 「……その通りだ。しかし、他にどうすればいいと思う? ……俺だって、ずっと考えた末の結論なんだ」 大樹に言い聞かせるように、竜馬は言う。 メサイアには時限爆破装置が仕掛けてあり、逃亡によって作動を始めている。タイムリミットはあと数十時間しかない。もし町中で爆発すれば相当の被害が――。 ロボットだから安易に破壊を考えるのであって、人間なら、とドーザーが言い、隊長はそんな考え方はしないとバイクルとウォルターが擁護する。だが、そのバイクルたちにしても、メサイアがどんな罪を犯して追われているのかは知らされていないのだ。情報を与えられているのは、ただ竜馬だけなのだ。 果たしてメサイアはなぜ逃げているのか、なぜ捕えるだけでなく破壊しなければならないのか、竜馬は黙して語らない。 やがて捜査の途上、大樹はメサイアが或る家庭の様子を探っているのを知る。そして、メサイアの基本の姿が家族と一緒に写っている写真を手にする。この写真の男がメサイアだとすると、もしやメサイアは……大樹は激しく動揺する。 自分の産みの親たる藤波博士を襲撃したメサイアを追跡し、対峙するファイヤーとブレイバー。ファイヤーはギガ・ストリーマーでメサイアを破壊しようとするが、ブレイバーはそれを止めようとしてしまう。 「どくんだ!」 「竜馬先輩! もしかしたらメサイアは人間かもしれませんよ!」 「邪魔をするな!」 揉み合う2人のヒーロー、逃走するメサイア。 こうして波乱のうちに第二話も終了し、第三話「竜馬から大樹へ」に進む。(おっぺ) |