項目名 | 月が二つに分かれる時 |
読み | つきがふたつにわかれるとき |
分類 | SFドラマ |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | 第2シーズンからはそうでもないが、第1シーズンでは意見の相違から険悪なムードになったり、主人公が孤立したりも割りと有った気がする。 主役のコーニッグ指揮官以外が異星人の影響を受け、叛乱する……この類いなら、「操られたから」なのだが、誰もが何ら精神の支配など受けていない状況でも、コーニッグは結構反旗を翻されていたようだ。 特にポール・モローあたりは吹き替えの声だけかもしれないがやたら偉そうで(笑)、「赤い太陽、最後の日没」など観ると、「モロー、ふだんの願望のまま行動してるだろ?」なんて思ってしまう(笑)。第2シーズンが随分和気藹々なのは、このモローがいないせいじゃないか?(笑)。その分、カーターのキャラクターに幾分「生意気さ」が入った気もするが……。 コーニッグの最も良き理解者だろうバーグマン教授なども、「永遠の生命の怪」では、ヘレナやカーターと共に完全にコーニッグの反対陣営に入り、異星人に操られなくとも十分軋轢発生装置になっていた。 こんなムーンベース・アルファのギクシャクぶりがいかんなく発揮されたのは、この「月が二つに分かれる時」も同じで、当初今回のヒロインかなと思ったレジーナはさっさと退場し(^^;)、「分裂したもう一つの月」で、もう一つのアルファのメンバーと遭遇した時から、実に嬉しそうに活写される(笑)。 これがスタートレックだと「二つのヴォイジャー」のように協力体制になりそうだが、ムーンベース・アルファだと違う。 モローもカーターも「自分たちが生き残るためだ!」と相手方を殲滅する道をほとんど迷いもせず選択するのだ。 いよいよとなっていたらコーニッグもあやしかっただろう(^^;) この回では、なんとかバーグマン教授が調停役を果たせていたが、他のエピソードでの案外な陰険ぶり(^^;)からすれば、彼だって本来なら危なかったのだ。 「スペース1999」のスリリングさは、こういう面にも支えられていたんだなあと(笑)思ったりするのでありました。 第2シーズンからモローやバーグマンが姿を消し、単純明解なトニーが登場したのも、むべなるかな?(おっぺ) |