語る「万華鏡」

(病院坂の首縊りの家)

病院坂の首縊りの家(びょういんざかのくびくくりのいえ)

項目名病院坂の首縊りの家
読みびょういんざかのくびくくりのいえ
分類ミステリ小説

作者
  • 横溝正史
  • 公的データ
  • その昔、薄幸の女が首を縊った忌まわしい屋敷、旧法眼邸。
     明治から戦前まで隆盛を極め、”病院坂”という地名にまでなった大病院の屋敷跡である。
     本條写真館の息子直吉は、ある夜その屋敷で、奇妙な結婚式の記念写真を撮らされた。
     今は住む人もいない廃屋で、毛むくじゃらの大男と、か細い色白の花嫁の不思議な組み合わせは、何か不吉な出来事を暗示しているようだった。
     そして数日後、再び撮影の依頼で赴いた彼は、腰を抜かさんばかりに驚いた。
     そこには、鮮血を滴らせ、風鈴のように天井からぶら下がった、凄まじい形相の男の生首が……。
     巨匠横溝正史執念の大作。
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