語る「万華鏡」

(グラスホッパー)

グラスホッパー(ぐらすほっぱー)

項目名グラスホッパー
読みぐらすほっぱー
分類ミステリ小説

作者
  • 伊坂幸太郎
  • 公的データ
  • 復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。
  • 押し屋という職業の男が出てきます。地下の線路や交差点の車道に、相手を突き飛ばして、殺害するのが仕事です。鯨、と呼ばれる男がいます。相手を自殺させるのを仕事にしています。蝉という若者も登場します。彼は、ナイフを使い、依頼された相手を殺すのです。さらに鈴木という名前の男も出てきますが、彼は殺し屋ではありません。訳があって、この殺し屋たちの戦いに巻き込まれてしまいますが、彼の武器は、今は亡き妻との思い出だけだったりします。
     いつもの僕の小説に比べると物騒な感じのお話になりました。
     喜劇なのか悲劇なのか、オフビートなのかサスペンスなのか、ハードボイルドやアクション小説とも、ミステリーとも普通小説とも言いづらい、不思議な小説になったと思うのですが、読んだ方が面白がってくださることを今は祈るばかりです。(伊坂幸太郎)
  • 感想文等
  • これまでの伊坂作品と比べると、いささか入り込みにくかったかもしれない。。。けれど、「いよいよ」という、鯨と蝉の邂逅あたりからは一気呵成、最後まで読み止めることもできなかった。
    今回のセリフは、これだ。「見てろよ、僕は生きてるみたいに生きるんだ。」そう、「せっかく生きているのに死んでるみたいだと、」悪いじゃないか。。。。。。(おっぺ)
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