項目名 | 十二国記(アニメ版) |
読み | じゅうにこくき |
分類 | アニメ |
作者 | |
公的データ | 原作: 小野不由美 出演: 久川綾 桑島法子 若林直美 子安武人 釘宮理恵 1人の少女が激動の十二国の歴史の中で、試練に立ち向かいながら成長していく姿を、壮大なスケールで描く大河冒険ファンタジーアニメ。平凡な女子高生・陽子は、突然目の前に現れた金髪の青年に、妖魔や神仙の住む異世界に導かれる…。 (おっぺ) |
感想文等 | ほんとに総集編なので、映画のガンダムやヤマトやみたいで、本編を見ていないと解らないところが多く、感動も小さくなるのではないかなと危惧するのだけれども。。。 原作は重苦しい部分がきついので、なかなか再読できないのだけれど、これを観て、また久しぶりに読み返したくなった。そういう効用はある(笑)。(おっぺ) タイトルは「風の海 迷宮の岸」だし、内容もそうなのだけど、出だしが『現代パート』だったので、なんとなく「魔性の子」も内包したかたちでアニメ化してるんだろう。。。と思ってしまったのですが、違いました(笑)。なまじ「魔性の子」を混ぜない方がよかったのでは? 一方、女仙が陽子に過去の出来事を教えているという体裁にしたため、テンポ自体はスムース。が、さらに一方、それがためというべきか、原作と比べてしまえばやはり微妙な内面の表出が損なわれてしまっているのも確か。まあ、これは陽子への解説という形でなくとも、小説の映像化とあればやむを得ないことなのだけれども。 原作と比べて、泰麒がただ弱々しいだけの子供に見えがちなのが気になるところかも。(おっぺ) なにより、「誰?」という余分なアニメのみのキャラクターがいて、しかもそれが端役ではなく、ヒロインにべったりくっついて十二国にまで来てしまうのだから目が点になりました。たぶん、異世界物なので、視聴者に解りやすく説明するためのキャラクターなのでしょうが、、、これでますますヒロインの心理劇が遠のくではないかと。。。 とりあえず長い目で見守るという感じで観ていくより無いのでしょうが。(おっぺ) 途中が焦れ焦れした分、最終パートのカタルシスは大きくなりました。こういう、我慢して、我慢して、パーッと解放する快感ってありますよね(笑)。 しかし、「浅野くん」問題がやっと終わりましたが、彼の存在意義はとうとうなかったような気はします。 (おっぺ) ただ、原作ではまだいくつかのエピソードが残っているので、それらもやはり映像化してほしかった。陽子が絡まないからと理由がいわれているようだが、そもそもこの「東の海神 西の滄海」にしても陽子は申し訳程度に出ているのみなので、こういう出方でいいのなら、「図南の翼」などにしても同じようにアニメ化できていいわけだろう。 このアニメで見る限り、斡由は随分卑小な人間にしか見えないので、延王が「もう1人の俺」というほどの人物には、ちょっと。。。(笑) (おっぺ) 原作は小説なので、描写や説明が細やかにやれるというところがある。アニメでこれを全部セリフやナレーションでやると不粋になってしまうから仕方ないのだけれど。 あと、陽子がむりやり出てきている感じなのが、残念。(おっぺ) |