項目名 | 街の灯 |
読み | まちのひ |
分類 | 文芸映画 |
作者 | |
公的データ | 監督: チャールズ・チャップリン 街角で花売りをする盲目の少女は、なけなしのコインで一輪の花を買ったチャーリーを金持ちの紳士と誤解してしまう。チャーリーは、この誤解をきっかけに、少女を助けようと懸命な金策に走り回ることになる…。 3年の歳月を費やして製作され、チャップリンの作品のなかでも最もロマンチックな一篇であり、公開されるや感動の嵐を呼んだ。世界大恐慌後の混沌とした時代を背景に、アメリカの世情、社会の矛盾、そして人間の愛を、寂しくも美しく描いている。音響は音楽と効果音のみで、セリフは字幕という実質的なサイレント映画。無声であることが観る者の心に深くしみわたる愛を感じさせ、テーマ曲「ラ・ヴィオレテーラ」の美しいメロディや効果音が、より一層作品を盛りあげている。チャーリーは従来の監督・脚本・主演・編集に加え、この作品から作曲も担当し、その才能を開花させた。(おっぺ) |
感想文等 | 娘の誤解を解きたくなくて、儚い悪戦苦闘を続ける男。 そして、男のなりふり構わないこの苦闘が実を結び、娘自身は目も見えるようになり、彼のことを想い出す「しあわせ」な日々を手にする。 男はどん底生活のさらに底へと沈み込みながら。。。 そして最後、男は娘に知られたくはなかった。しかし、娘は。。。 「……見えるの?」 「……ええ。見えるんです……」 この最後の会話、最後の娘の科白は、果たしてどれほどの意味を、感情を背負っていることか。 それは、観ているだけの第三者からは決して解るはずもない質量なのだ。。。(おっぺ) |