語る「万華鏡」

(必殺必中仕事屋稼業)

必殺必中仕事屋稼業(ひっさつひっちゅうしごとやかぎょう)

項目名必殺必中仕事屋稼業
読みひっさつひっちゅうしごとやかぎょう
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 1 出たとこ勝負
    2 一発勝負
    3 いかさま大勝負
    4 逆転勝負
    5 忍んで勝負
    6 ぶっつけ勝負
    7 人質勝負
    8 寝取られ勝負
    9 からくり勝負
    10 売られて勝負
    11 裏を表で勝負
    12 いろはで勝負
    13 度胸で勝負
    14 招かれて勝負
    15 大当たりで勝負
    16 仕上げて勝負
    17 悟りて勝負
    18 はめ手で勝負
    19 生かして勝負
    20 負けて勝負
    21 飛び入りで勝負
    22 脅して勝負
    23 取込まれて勝負
    24 知られて勝負
    25 乱れて勝負
    26 どたんば勝負
  • 金に生きるは下品に過ぎる 恋に生きるは切なすぎ 出世に生きるははくたびれる
    とかくこの世は一天地六 命ぎりぎり勝負を賭ける
    仕事はよろず引き受けましょう 大小遠近男女は問わず
    委細面談仕事屋稼業
  • 必殺シリーズ第五弾
  • 半兵衛 : 緒形拳(博打で手に入れたそば屋を営む)
    吉 : 林隆三(定職を持たない遊び人、本人は知らないがおせいの実子)
    利助 : 岡本信人(仕事屋の密偵)
    おせい : 草笛光子(飛脚問屋「嶋屋」の主人で元締)
    お春 : 中尾ミエ(半兵衛の内縁の妻)
    源五郎 : 大塚吾郎(半兵衛に惚れているオカマの同心)
    おまき : 芹明香(吉の情婦)
  • 1975年1月4日-6月27日朝日放送系にて放映/全26話。
    出演は、シリーズ第1作「必殺仕掛人」の藤枝梅安役で強烈な印象を残した緒形拳が復活、博打好きのそば屋の亭主・知らぬ 半兵衛を演じ、侍くずれの遊び人・吉を演じる林隆三との絶妙なコンビネーションを見せる。また、シリーズ初登場となる女元締・おせいに草笛光子、その配下の利助に岡本信人、半兵衛の女房・お春に中尾ミエという華キャスト。本作は中村主水が登場しない、いわゆる「非・主水シリーズ」だが、完成度も高くシリーズ中でも一二を争う超人気作。
  • 感想文等
  • シリーズ中一番アダルトかも。
  • 必殺仕掛人」で藤枝梅安を演じた緒形拳が、再び必殺で主役を演じた第2作目がこれ。「必殺仕置人」「助け人走る」「暗闇仕留人」と三本を挟んで再び緒形拳が現れたわけだが、当然の形として、そこには梅安とは全く違った別の殺し屋稼業の男が登場していた。
    たいていの解説本では、緒形拳演じる知らぬ顔の半兵衛は、最初はただのド素人として登場していると書かれている。その素人だった半兵衛が、回を重ねるにつれて次第にプロの殺し屋となっていき、最終回において、元締めのおせいがただの「女(母)」となったのと逆転を見せる……と。

    確かに、第1話においてのおせいの貫禄と、最終回での彼女の姿は、対比はできるかもしれない。
    だが、一体半兵衛についてはどうだろうか。
    半兵衛は、確かに殺しにおいてはまださほどの経験もなかったかもしれない。だが、第1話の時点ですでにおせいと堂々と渡り合っているのではないか? これがただのド素人か? 少なくとも、「仕事屋」が素人から玄人への成長(?)を描いたものとは、あまり感じられないようなのだが……

    これまでの「仕掛人」から「仕留人」、或いはこれ以降の数々のシリーズと比べて、この「仕事屋」は最も真摯に、真面目に仕事に取り組んでいるように見える。いや、吉のキャラクターなど、おちゃらけた部分はあるのだが、あまり余裕を持たず、真剣に、そんなふうに見えるのだ。それをして、「素人なので、アマチュアなので、余裕がなくて」と解説には書かれているようだが、その緊迫感は、しかし、玄人に変わっていったはずの後半においても持続し続けている。素人だからとか新米だからとか、そういう次元のこととは違ったのではないか?

    「仕掛」「仕置」「助け」「仕留」。これまでグループに冠されたこれらとは違い、今作は「仕事」だ。まさしく、仕事……或る意味それでしかない、それでしかないからこその緊迫感だったように、個人的には感じている。(おっぺ)
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