項目名 | 特救指令ソルブレイン |
読み | とっきゅうしれいそるぶれいん |
分類 | 特撮 |
作者 | |
公的データ | 1991/ 1/20~1992/ 1/26放送 全53話 2爆襲エスパー姉妹 3父は天使か怪物か 4夢のゲームマシン 5怪人がくれた勇気 6バクダンと落語家 7人間再生マシーン 8消えた強化スーツ 9父と娘の赤い絆 10わしら純情放火団 11愛と復讐の挽歌 12誕生!新ドーザー 13殺人プレイバック 14愛を呼ぶ銃弾 15人形は平和の使者 16母艦S.S.1消失 17手錠のままの脱走 18明日へ走る自転車 19亀ちゃんと探偵娘 20涙の手錠を打て! 21帰って来たWSP(PART-Ⅰ) 22非情のファイヤー(PART-Ⅱ) 23竜馬から大樹へ!(PART-Ⅲ) 24オオタカをすくえ 25巨大母艦応答せよ 26罠をしかけた刑事 27お話し植物の秘密 28急げ!生命の母艦 29子供帝国の反乱 30神様はつらいよ 31彼女は夢の未来車 32警官殺人を追え 33勇者が涙を流す時 34新英雄九州へ!Ⅰ 35新英雄九州へ!Ⅱ 36誘拐犯は隊長! 37哀しいヒットマン 38死をささやく悪霊 39夢を届けた宇宙人 40英雄に罠をかけろ 41激突!高速マシン 42グラブに誓う復讐 43二つの顔を持つ女 44コソ泥と老博士 45標的は小さな証人 46天才瞬間製造機 47インチキ占い姉弟 48今日もいないパパ 49大好き!悪い子 50希望を生んだ魔犬 51特救・解散命令! 52特救・爆破命令! 53また逢う日まで |
感想文等 | 「ウインスペクター」から比べて、幾つかの(個人的な)プラス面とマイナス面とがある。 プラス面は、主人公のソルブレイバー・大樹のパートナーが、ウインスペクター時のバイクル、ウォルターらロボット達から、ソルジャンヌ・玲子という人間の女性になったこと。別にバイクルやウォルターが「×」だったということはない。ただ、素顔を持つ人間の芝居が見たいという個人的な理由に過ぎない。 だから、マイナス面として、せっかくの人間のパートナーだったジャンヌにほとんど活躍もドラマも用意されなかった……という結果的な部分も出てきた。キャラクターとしては、ジャンヌよりも、ウォルターやバイクルの方が面白かったのだ。 同じロボットとして登場したソルドーザーが、やはりバイクル、ウォルターと比べては、キャラクター的に面白くなかったのも、残念なところだった。 何より、スタート時点で「うーん」と思ってしまったのは、ウインスペクターの竜馬に替わって、ソルブレインの隊長となった主人公の大樹についてだった。 竜馬との明確な差別化を図ったのかもしれない。竜馬はルックス的にもキャラクター的にも、シャリバン以降の正統的な「ヒーロー」造形だった(元祖メタル・ヒーローのギャバンのルックスだけが、単体ヒーローとしては異色だったと思っている(笑))。しかし、大樹は、もしこれが「戦隊」ならばレッドにはならないだろうというキャラクターなのだ。あまりヒーローという感じでもなく、かといってギャバンやジャスピオンのようにユニークでもなく、それこそ七人の刑事のうちの1人、みたいな――そんなに個性を全面に打ち出していない、地味な主人公だったのだ。 そして、「ソルブレイン」という番組自体も、主人公同様かなり地味な印象だった。 「人の命を救う」ために活躍したウインスペクター――だが、ソルブレインは、さらに進んで「人の心も救う」をテーマに作られた組織であり、番組だった。 そんなに簡単に人の心が救えるはずがない。 出来心から罪を犯した犯人が後悔し反省し生まれ変わる。そんな話もたまにはいいが、毎回毎回ではうんざりもする。一体どういうシリーズになるのか……。 しかし、最初のうちの「うーん……」も次第に跳ね除け、「ウインスペクター」はヒーロー番組だったが「ソルブレイン」は「人のドラマ」だった。そんな気にさえさせるエピソードも、この番組は産みだし始めたのだ。 これは意外な進展だったのだ……。(おっぺ) |