語る「万華鏡」

(的場陣シリーズ)

的場陣シリーズ(まとばじんしりーず)

項目名的場陣シリーズ
読みまとばじんしりーず
分類特撮

作者
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  • 公的データ
  • 五星戦隊ダイレンジャー」のエピソードの流れの1つ。(おっぺ)
  • 感想文等
  • 第1話から最終話に至るまで、ほんの数話を除いてはその全てがイベント編と言えさえしそうなダイレンジャー。。。要するに、一話完結の「ふり」をした1年間の大河連続物だったと言っていいと思うのだけど。
    その中でも特にといえば、やはり「魔拳士ジン」のエピソードたちが心に残る。他の各エピソードを間に挟みながら、主人公・リュウレンジャーの天火星・亮に最後の最後まで戦いの意義をもたらしたのがジンだったとも感じられる。

    かつて師によって命を奪われそうにさえなり、強さのみを追究することを心に決めた豹牙流の拳法士、的場陣。彼は次々と一流の格闘家、拳士を襲撃し、手にしたドクロマークのコインを宙に投げて、それが落ちてくるまでの数十秒のうちに相手の命を奪い去るというテロリスト的行為を重ねていた。彼の行為に心を痛め、諌めようとしている恋人は、師の娘でもある。しかし、陣は彼女の言葉に耳を傾ける気持ちを持たない。
    ダイレンジャーの1人、リュウレンジャーの天火星・亮は、出前の最中に(亮は中華料理屋の店員で、世界一の餃子を作ることを夢としている)たまたま陣の殺人現場に行き合わせ、拳を交える。その場は小手調べ程度に終わったが、ダイレンジャーの指導者である道師・嘉挧は、亮の敗北を予言する。リュウレンジャーとしてならともかく、1人の拳士として戦えば及ばないというのだ。
    亮と陣の対決は、ダイレンジャーたちの戦う相手ゴーマ一族の怪人・壷道人が現れているときと並行した。他のダイレンジャーたちが苦戦する中、亮も陣との対決に脆くも敗れ去る。
    辛うじて逃れ去るダイレンジャーたち、そして亮。道師・嘉挧は、今のままの拳法力では壷道人には勝てないと、特に亮に特訓を指示する。的場陣に勝てる拳を身につけたとき、それがそのまま壷道人を破る力となると見切ったのだ。
    亮がまるでウルトラマンレオ星飛雄馬のように苦しんでいる間に、さらに壷道人はダイレンジャーを襲撃し、全員を拉致してしまう。
    亮はついに試練を乗り切り、陣に決着を挑む。陣の必殺技、豹牙流奥義・邪心風拳を凌ぎ、一撃で彼を倒す。
    この勢いで壷道人をも倒すリュウレンジャー。しかし、その間に、ゴーマの幹部の1人ザイドスが、陣にゴーマのパワーを与え、魔拳士として作り変えてしまう。生まれ変わったジンは、愛し合った恋人をさえその手にかけてしまう。だが、そのプライドは魔拳士と化したのちも変わることなく、ザイドスの言うなりの奴隷とはならず、1人孤高の拳士として亮を付け狙うことになる。
    幾度かの亮との戦いののち、ジンは、ザイドスの送り込んだ怪人によって殺される寸前の亮をかばって負した。「勘違いするな!! 貴様を倒すのは! この! 俺だ!!」
    そして、負の身をザイドスに連れ去られ、脱走したときは、すでにザイドスによって餓狼鬼という怪物の細胞を植えつけられていた。重症の姿で亮の前に現れたジンは、意識のないまま亮のアパートに運び込まれる。亮はジンを介抱し、食事を作り、世話をしようとする。「ふざけるな!」「お前だって、俺を助けてくれた」「戦え、亮! 今、この場で……!」あくまで拳士として戦い続けようとするジンと、まるで兄弟のようにいたわりを続ける亮。いつもは天火星の名に恥じず、カッとなりやすく熱情的な亮が、しかし、キャラ違いという印象を与えることなく懸命に優しく尽くしている。
    亮「俺もお前と同じかもしれない。拳士として、お前と決着をつけたかったのかもしれない」
    車椅子のジンを連れ、駅の階段の下で人々に声をかける亮。だが、誰も手伝ってくれようとはしない。知らぬふりで通り過ぎていく。
    陣は言う。「無駄だ。みんな自分のことしか考えていない。」
    亮は車椅子ごと陣を背負い込む。「だったら、その分だけ、自分が優しくなればいい」この辺りのセリフも呼吸も、説教調ではなく、カッとなりやすい亮が懸命に自分にも人にも言い聞かせるように、しかも車椅子ごと人を背負って階段を昇りながら喋っているのがなんともいえない。
    次第に陣も柔らかな心を取り戻し始め、自分を介抱しながらうたた寝してしまった亮に毛布をかけてやろうとし、そのとき、自分の手から始まった異変に気がつく。ザイドスに植えつけられた餓狼鬼の細胞が動き始めたのだ。陣は、自分でも知らぬ間に夜な夜な餓狼鬼と化して人を襲い始める。
    「亮……頼みがある」
    「頼み?」
    「俺がもし自分を失い、拳士でいられなくなったなら、お前の手で、俺を殺してくれ。急所は、ここだ」
    そして陣は姿を消す。
    餓狼鬼を追跡したダイレンジャーは、そこで陣と遭遇、陣はついにダイレンジャーの目の前で完全に餓狼鬼と化す。
    亮「バカな!」
    姿を見せ、ダイレンジャーと、そして餓狼鬼と化した陣を嘲笑うザイドス。
    餓狼鬼に苦戦するダイレンジャー。亮は餓狼鬼に立ち向かい、「許せ……陣!」刃をその急所に突き立てる。しかし、浅い。致命ではない。そのとき、餓狼鬼が、自らその刃を、さらに深く己が急所に押し込んでいく。
    ザイドス「このままでは餓狼鬼が自滅する!」
    ザイドスは、餓狼鬼と陣を分離する。
    亮とジンは、背中を合わせ、ついに、共にゴーマの怪人たちに立ち向かう。
    「気力・転身!」
    「魔性・降臨!」
    それぞれ変身し、戦いに望む姿はアクションドラマとして最高のシーンだ。
    亮たちダイレンジャーは怪人を倒し、陣はザイドスに挑む。
    戦いが終わったあと、だらけの陣は、亮に拳を向ける。
    陣「拳士として……」
    亮「拳士として……」
    二人は対峙し、拳を交わす。数刻ののち、亮の拳が陣に当たる寸前、寸止めで止まった。
    陣「どこまでも甘い奴だ……亮」
    亮に背を向け、歩き去ろうとする。呼び止める亮。
    陣「来るな! お前と一緒にいたら、俺が俺でなくなってしまう。」
     「世話ばかりかけたな、亮……ありがとう」
    この「ありがとう」には万感の思いがこもっている。
    二度と振り向かない陣。
    砂浜を歩く陣の前に、ザイドスが山ほどの兵士を連れて現れる。不適に笑い、いつものドクロのコインを手にする陣。
    ザイドスの号令のもと、群れをなした兵士たちが陣に襲い掛かる。陣はコインを宙に弾き、兵士たちをなぎ倒していく。
    ザイドスが叫び、射撃隊が一斉連射する。陣の姿は見えない。連射される音だけが響いている。
    やがて、1枚のコインが砂地に落下してくる。射撃の音はいつまでも続いている。

    ……

    これが、おおよその「魔剣士ジン」のエピソードの流れだ。テーマがどうとか、そういったことは横において、画面の流れや、役者の熱さがただただいい。

    ダイレンジャーは、この亮と陣のエピソードのほかにも、天幻星・大五とクジャクのエピソード、天重星・将児と3バカトリオのエピソードなどが波打ちながら展開していく。これほど力の入った「戦隊」は、他になかなか見られるものではない。

    子供番組だと思って見た誰だったかが(いや、もちろん子供番組なのだが)「何の番組ですか、これは」と呆れたという。

    ★主な「陣」登場編
    第26話 嫌な嫌な嫌な奴
    第27話  最終拳だだだッ
    第35話  新奥義クモの舞
    第39話  魔拳落日に散る(おっぺ)
  • 広瀬氏最高のキャラ。
    ・今は広瀬裕さんです。大好きです♪
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