語る「万華鏡」

(「鉄の花を挿す者」の一部削除)

鉄の花を挿す者(てつのはなをさすもの)

項目名鉄の花を挿す者
読みてつのはなをさすもの
分類文芸小説

作者
  • 森雅裕(おっぺ)
  • 公的データ
  • 若手刀鍛冶の角一誠は、99歳の孤独な師匠酒泉渉の訃報を聞き、岡山にかけつけた。鎌倉期の刀作りを再現する試みを最後の仕事と決めた酒泉は、二振りの刀を作っていたが一振りしか遺っていない。手助けをしていた相弟子の古志村捷が師匠の遺作と同じ見事な作品を作ったとの噂。その古志村をはじめ刀剣関係者が次々と不審死を遂げ、角は真相究明に引き込まれていった―。一老匠の死を機に、刀剣の美に写し出される人間の醜さを問い、創造を問い、生き方を問い、愛を問う、渾身の傑作。
    (おっぺ)
  • 感想文等
  • 図書館にあった「鉄の花を挿す者」を借りて読みました。時代小説かと思ってました(笑)。これなんかも、なんだか読んでいると、モデル的な人がいて怒りを買いそうな。。。(^^;)
     たぶん、しばらくするとストーリーとかプロットは忘れて、けれども、キャラクターとかキャラクターの感情とかは頭や心のどこかに残っていそうな気がします。また、実はそういう本の方が私は好きかも。。。ストーリーやプロットが素晴らしい本もいいのですが、再読が効かないことも(^^;)。感情を読む小説は、何度読んでも感動したり泣いたりできそうで。。。(泣き虫(笑))

     新井素子「ネプチューン」も、どんなストーリーでどんなプロットでとかはまるっきり忘れてるんですが(^^;)、とにかくヒロインがいて、それが人魚か何かで、「食べる」ことが基本的な生きるコンセプトみたいなんですよ(笑)。食べなきゃ生きていけないから。
     で、男がいて、好きとか恋とかみたいなことがあったと思うんですが、ネプチューンにとっては(思いだした、ネプチューンっていうのがヒロインの名前だ! すると、人魚じゃなくて、とにかく水棲生物かな?)「好き」イコール「食べ物」なので、その男のことを好きになると、なんか「ぱく」とか食いついちゃう(笑)。

     プロットは進化か何かがからんでたと思うんですが、忘れ去りました(笑)。ヒロインのネプチューンの「好き」「食べる」というのだけがとにかくすごく印象的で。。。

     1冊の長編小説でも、短編でも、とにかくどこか1ヶ所でも、感情に触れる部分があると、不思議とずっと忘れないでいるものかも。作品名やら何やら一切合切忘れてて、ある時、ちょっとした拍子にその本に触れて、「あっ、こんなところに書いてあることだったんだ!」なんてことが時々あります、私の場合。。。(おっぺ)
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