感想文等 | なんか、読み始めはミステリのような気がしていなかったので、人死にが出てきて違和感が(笑)。 それにしても、モーツァルトの時もそうだったのですが、森さんの会話はユニークですね。笑えます(笑)。少し意地が悪いユニークさかもしれませんが(^^;)。 章タイトルが「恋女の憂鬱」とか、なんだかZARDとかを思い起こしてしまいますが。。。
無い物ねだりをすれば、題名がそのまま歌の名前として登場していましたけど、そういう形ではなくて、主人公のあの最後の方のセリフの中でだけさりげなく、出てくる1回だけだった方が、私なんかには印象深く感じられただろうなあとは思います。まあ、これは私個人の感じ方なので、全然瑕瑾ではないのですが(笑)。 非常にキャラクターの立て方が上手いと思うんですが、佐野洋「推理日記」という本では否定的な論評をしていて、これは、森さんの小説での独特なセリフの応酬が、佐野洋氏の思う「小説」の体裁にそぐわないんだろうなあと思います。単に佐野洋の感性が現代の小説と合わないだけなんじゃないかとは思いますが、佐野洋ファンとケンカになるから公には言わない(爆)。佐野洋ファンって、私、一人しか会ったことないですが(^^;)。
続編「六弦の天使」もあるというのは、やはりキャラクターが生きていると、その人生の続きも知りたくなるからですね。このあたりが、ただ決められたセリフをしゃべって、決められた行動を取るだけの佐野洋的小説の作中人物とは違うのでしょう←おい(笑)。(おっぺ)
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