語る「万華鏡」

(「ゴールド・フィッシュ」の一部削除)

ゴールド・フィッシュ(ごーるどふぃっしゅ)

項目名ゴールド・フィッシュ
読みごーるどふぃっしゅ
分類文芸小説

作者
  • 森絵都(おっぺ)
  • 公的データ
  • 透明な時代 最後のゆらめきの中で自分の夢をさがしはじめたかがやく女の子たちへ

    新宿へいってしまった真ちゃん、いつのまにか大人びてきたテツ、そして高校受験をひかえ、ゆれるさゆき。
    3人の<リズム>のゆくえは――。
    好評、『リズム』の続編。
    (おっぺ)
  • 感想文等
  • 前作「リズム」を最初に読んだときは、さほどの感興も湧かなかった。。。
     ただ。。。
     メチャクチャになりそうなときは。。。自分のリズムを。。。それだけは、心のどこかに残っていた。。。

     そして。。。
     この「ゴールド・フィッシュ」というタイトルは、実は金魚のことでしかなくて、金魚そのものはテーマにそんなに関わっているようでもないのだけれど。。。

     でも、実は人間も金魚と変わらないちいちゃなもので、アマゾン川という人生に出ていけば、という比喩なんだろうとだけは思う。

     ただ、そういう根本的なものはおいておいて。。。

    “泣きたいくらいに強く、あたしは思った。
     リズムを……、
     あたしのリズムを、取りもどさなくては。”

     この部分にさしかかったとき、初めて気づいた。それまでは気がつかなかった。
     そうだ、さゆきはリズムを失っていた。

     リズムを。。。

     リズムを取りもどしたい。。。

     リズムを。。。取りもどさなくては。。。

     きっと、死んでしまうんだろうと、そんなふうにさえ、思っている。。。(おっぺ)
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