感想文等 | 「メフィスト」誌上で第1作の短編「念力密室」を呼んだときはさほど感じるところもなかったのだけど、(あ、いや、それは神麻嗣子のキャラは可愛いと言えば可愛かったかもしれないが、あまり。。。)今回、講談社ノベルズの「念力密室!」「幻惑密室」「実況中死」と3冊並べて、ちゃんと時間軸順で読んでいくとこれはなかなか面白いかも。。。と思うようになってきた♪ 能解さんはなんだかタカチに思えちゃうときもあるのだが(笑) 、なぜこの人が保科に恋愛感情を抱くに至ったのか、この辺やはりよくわからない(笑) 。ここんとこ、こういうハテナ多いなー(^^;。女性って、どんなふうに男を好きになるんだ? どうも、最近小説読んでて、女性が男に惚れると何か疑問が。。。(笑) それはさておき。 この長編第1作は、見事なものだったと思う。 伏線、ミス・ディレクション、犯人像、見事でした。 そして、いろいろ思うところはあったのだが。。。 この犯人像とそしてその動機。 これは実は、西澤作品を読んでいて時々感じる後味の悪さ。。。 具体的には「殺意の集う夜」と「ナイフが町に降ってくる」の2作においてはっきり感じたものなのだけど、「犯人」の「平然ぶり」と、何かそれを肯定したままで終わってしまっているような作品のあり方が時々私には後味悪く感じられてしまった。。。ということなのだ。 今回の、この「幻惑密室」では、その「平然」の犯人が、神麻嗣子というまっすぐ1本なキャラによって「成敗」されたような気がして。。。 それが、個人的には、なんとなく胸のつかえが少し緩んだかな、みたいな感じなのでありました。。。(おっぺ)
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