感想文等 | 野球というのは、主に水島新司の野球マンガでしか観ないのだが(笑)、、、だから野球が舞台のミステリでそんなに「面白い」と思ったことはないのだけれど。。。(それに比べて、全然知らなかった競馬の世界が舞台の佐野洋「直線大外強襲」を中高生の頃読んで面白かった。。。) この天藤真「鈍い球音」、まあ、あんまり野球が舞台、と言えるような作品でもないのだけど、十二分に面白い。 「死の内幕」「大誘拐」と再読してきたけれど、とにかくキャラクターたちは共通して不可思議なほのぼのさを持っている。特にエキセントリックな目立ちキャラはいなくて、なのに何故か奇妙によくよく記憶に残っている。 この「鈍い球音」で言えば姉小路辺りが目立ちキャラなはずなのに彼はまるで脇に引っ込んでしまっていて、ヒロインたる(。。かなあ?)ふうちゃんもそんなにおてんばぶりを発揮するわけでもない。 1番印象に残っているのは、ふうちゃんが立花のところに夜這い(爆)するところだったりして、このときのふうちゃんのセリフは、そりゃ男の身勝手と言えばそうであって、「男」と「女」を入れ替えたって通用しなきゃいけない言葉であるのだが、あの場面では、立花にとって確かにふうちゃんは天使に他ならなかったはずだろう。それは、ふうちゃんにとっても、喜べることのはずでもあり。 とにかく、「殺しへの招待」とか、幾つか後味の悪い作品もあるのだが、そういうのは再読しないことにしているので(爆)、天藤真の作品は読み終わった後、とにかく安心していられるミステリなのだ。
本日のお言葉。「泥の世界を探るためには泥にまみれるのも止むを得んと思ったのは間違いだった」。 これは、難しいとこなんだよね(T_T)。(おっぺ)
消え方が面白い(笑)
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