公的データ | ロス発! 猟奇殺人事件。
なぜ女優の「子宮」は奪われたのか? 現代に甦る「ケルト伝説」の真実とは! ハリウッドを舞台に、奇才が放つ、本格ミステリの大長編1700枚!
異常者によって、女優のパトリシアの「子宮」が盗まれた事件は、全米中を震撼させていた。そしてLAPDに犯人から郵送された2本目の殺人テープ。ハリウッドで起こる連続殺人事件…
LAPD(ロス市警)重要犯罪課に持ち込まれたヴィデオ・テープ。そこに映っていたのは、ハリウッドの有名女優・パトリシア・クローガーが自邸で何者かに襲われ、惨殺される様だった。しかも、殺害された後、腹をノコギリで切り裂かれ、子宮と背骨の一部が奪い取られていた。ヴィデオの中で犯人が口ずさんだ「P・A・T・T・Y・I・A・N」は何を意味するのか?
LAPDは、パティの親友の女優・レオナ・マツザキに連絡を取った。親友の敵討ちに燃えるレオナは、一人の女優志望の女性と会うことになる。ジョアン・ヴィネシュ。なぜか記憶を失っており、何者かによって腎臓と子宮、卵巣を盗まれていた。覚えているのは、イギリスでイアン・マッキンレーという民俗学者と暮らしていたことと、彼が語って聞かせてくれた「ケルトの伝説」だけ。「子宮」にまつわる話が多いその伝説に、レオナは事件との奇妙な符合を感じた。
一方でLAPDに新たなヴィデオ・テープが送られてきた。次の犠牲者はローレン・トランプ。パティやレオナに比べれば、はるかに無名に近い女優だった…。
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