感想文等 | このエピソードは、数ある「古畑任三郎」の中でもユニークさの最たるもので、とんでもないシチュエーション・コメディになっている。 御手洗潔や金田一耕助の短編になら存在できそうな感じか。探偵役のキャラクターに成立の可否が左右されるだろうから、神津恭介や星影龍三ではこのコメディ・ミステリは成り立たない。 それにしてもよくまあ、こんな一篇を実在させてしまえたものだ。2時間枠ではさすがに無理だろうから、本家コロンボにも当然こんなトンでもない話はない。 「古畑任三郎」が1時間フォーマットのシリーズだったのを感謝すべきだろう。実に楽しめる、面白い一篇がこうして存在できたのだから。(おっぺ)
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