感想文等 | 初の長時間スペシャルが、これ。 1時間シリーズとして始まった『古畑任三郎』なので、長時間にして間延びしないかな等の危惧もあったが、余計な心配だった。 うれしいのは、長尺にするために不要なバラエティを入れたり、無用な連続殺人にしたり、そういった〈引き延ばし〉を使用しないで、ちゃんと「VS」一本で貫いてくれたこと。(エンディングに、普段はないコントが入ったが、のちのち定着したりしなくて本当によかった) 長尺版ということで、いろいろ試行錯誤めいたものも見えたが、やはりかなりの頭脳の持ち主が相手だと、名探偵とのVSが本当に楽しい。ワンサイドゲームのミステリは単調になる(だから星影龍三は最後の最後にしか出てこない)。 2時間でも楽しくちゃんと「古畑任三郎」になる。それを証明してみせた作品として意義が大きい。 犯人の出すクイズを解いてみせる古畑というのは、コロンボの「殺しの序曲」の変奏曲か。(おっぺ)
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