感想文等 | このエピソードも、ミステリとして観たとき、瑕疵はいろいろとあるのだが、やはり木の実ナナの演じる犯人役が素晴らしい。 観ていて、「なんだ、この女」とか感じているのだが、いよいよのラストを迎えた時、彼女の激しさは単純な我儘ではなく、誇り高さなのだと思っている自分に気がつく。 井口薫は、たとえ自分がどれほど馬鹿を見ようと不利になろうと誇りだけは守ろうとしたのだ。 彼女が犯罪者としては三流で、古畑に敵わないのは当たり前だ。そして彼女は誇り高い女として古畑と対等に渡り合ったのだ。 最後の彼女のセリフに古畑が敬意を表すのも当然なのだ。(おっぺ)
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