感想文等 | 『必殺』でどんでん返しを見られるとは、と感動したのが、これ。 定型の復讐譚+男女の愛憎譚に見え、そこにアマチュア仕事人の左門・秀と『江戸プロフェッショナル』主水、そして妖怪の域に達したような(笑)鹿蔵、各人の思惑がドラマとなる――これだけでもかなり見応えはあったはずだ。 だが、後半明らかになる反転図は…… こうした『人間関係の騙し絵』『プロットの翻転』は、この「仕事人」第1シーズンでかなり見られた仕掛けだった。わかりやすい勧善懲悪、御存じ物の「時代劇は必殺です」ではなかなか作れない構図だったろう。 哀切で忘れられない仕事のエンディング、このなんともいえない重さが初期仕事人の最大の魅力であり、いかにも「中村主水の最終編」にふさわしげだったのだが……(おっぺ)
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