感想文等 | 「怪奇」には珍しく、本当に正統的なサスペンス。正統的すぎて、あまり面白みはない。だが、岸田森の演技が印象的なので、作品自体も記憶に残る。 殺人を犯したと思い込んだ牧(岸田森)が「人を、殺した……」とSRIに報告し、所長から「まさか君が」と一笑に伏される辺りが、少しあとのシーンで町田警部からやはり「SRIきっての冷静な男が」と言われるシーンとごっちゃで記憶されていた。逆に、他の場面や犯人が露見する手掛かりなどは全く覚えていなかったのだから、このエピソードの魅力が岸田森ひとりにかかっていたのは確かだろう。 タイトルも内容そのものよりインパクトがあるが、この表記は今となってはついつい「オカエリナサイ」と思ってしまう(笑)。(おっぺ)
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