公的データ | ハネムーンから帰ったクイーン警視夫妻を待っていたのは、何とも奇妙な招待状だった。 貴金属商ブラス家の生き残りヘンドリック老人が、警視の妻ジェシーを含む、お互いに面識もない六人の男女の一人に莫大な遺産を遺したいと提案したのだ。 興味を惹かれた夫妻が訪れた老人の住む館は、その住人も建物も警視の想像以上に異様なものだった。 巨大なフランケンシュタインのような召使い、小人のような盲目のヘンドリック老人……奇妙な提案の裏にはいかなる謎が隠されているのか! 果して起こった第一の殺人に立ち向かうクイーン警視夫妻。
|