感想文等 | トゥヴォックやトレスが主役のエピソードは、私にとっては比較的面白く感じられにくいようだ。もともと彼らに対しては正直あまり魅力を感じていないのだ。それはチャコティについても、さほど違いはないのだが。 今回はトゥヴォックの物語だが、眼目は、タイトルにもある通り、旧スタートレックのクルーだったカトー(ズールー、あるいはスールー)が登場して来るところにある。 とはいえ、たとえば新スタートレックでのマッコイやスポック、チャーリー(スコット)のように実際に現れたのとは少し違う。あくまでトゥヴォックの精神内でのビジョンなのだ。 それでも、旧スタートレックからの濃いファンにとってはビッグ・サービスだったろう。私のように、カーク、スポック、マッコイあたりならともかく、他のクルーの印象はちょっと薄いよというヘナチョコ視聴者には、回想に程近い形での登場は今一つ感興の薄いものだったのだが。 物語自体が、たとえば「新スタートレック」の「エンタープライズの面影」のように、ゲストで出て来た旧作キャラがその個性や能力を活かして活躍するというものなら、かなり楽しめただろう。だが、ここでのカトーは思い出でしかなかった。「エンタープライズの面影」の二番煎じを避けたかったのかもしれないが、別の面白さを産むには足りなかった。 すでにヴォイジャーも終了し、最新シリーズ「エンタープライズ」も打ち切られた。果たして今後、スタートレックのキャラクターたちに再会する機会はあるのだろうか。そして、そのとき、その再会はどういう感興を……(おっぺ)
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