語る「万華鏡」

(「太陽まであと一歩」の一部削除)

太陽まであと一歩(たいようまであといっぽ)

項目名太陽まであと一歩
読みたいようまであといっぽ
分類舞台劇

作者
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  • 公的データ
  • キャラメルボックス初のジャパンツアーを飾った、成井豊の新作。映画と現実、過去と現在を往復するうちに、智が見つけた「太陽」とは───
    五月。大学助教授の智は、義理の姉・友子に呼び出される。映画監督である兄の明が、自作の映画を見ている最中に眠り初め、一週間経っても目覚めないというのだ。「あなたにも、その映画を見てほしいの」と友子が智に頼む。タイトルは『風の転校生』。明と智が、23年前に経験した出来事を忠実に再現した映画らしい。明の自宅で上映が始まる。映画には興味がないと文句を言っていた智だったが、あるシーンでいきなり叫ぶ。「止めて!映画を止めてください!」。スクリーンの中には、出演していないはずの明の姿があった──────! (おっぺ)
  • 感想文等
  • 映画監督とその弟が映画の中に入り込んでしまう、しかもその映画は彼ら兄弟の子供時代を描いたもので――という話なのだが、そういうメタな話のためか、やたらメタなギャグが投入されていて、特に上川隆也が担当して思いきり連発させていた。
     私もかなりキャラメルボックスのお芝居を見たり、役者さん達について知ったり、詳しくなっているので面白かったが、そうでなければ何が笑えているのか解らず、置いてきぼりだったかもしれない。
     ラスト近く、本を読んでいる間は1人ぼっちでないから、という少しく淋しいようなセリフがあった。
     本を読むというのは、決して友達や仲間がいないことの埋め草ではない。現実逃避でもない。どんなに大勢の仲間や楽しい人生に恵まれている人でも、本を読む。そして、また別の人生や人格を生きる。
     けれど、本はいつも1人で読むものだ。テレビや映画は誰かと一緒に観賞し没入できても、本だけは違う。たとえ同じ本を一緒に読んでいても、肩を寄せ合ってでも、本は読んでいる間、いつもその人を1人にしている。
     淋しいことではない。けれども――。
     なんとなく、なにかしら、心に降ってくるものがあった。それは……(おっぺ)
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