感想文等 | 最初、「殺人者にダイアルを」を読み始めたら、シリーズ2作目だという事が判って、あわてて1作目のこちらを読み始めた。少し、しまった。。。容疑者が激減してしまった(^^;。 それでも「真相」の意外性は十分で(殺人犯の正体はなんだか判ってしまったのだが)、久々に「真相」に驚くという体験ができた。。。
「善人は、えてしてその善意や善行を通して、結果的には悲劇を呼んでいることがよくあると思わないか?」 「善人と呼ばれるタイプにも、いろいろあるということさ。軽い善人で、結果的にも悲劇や悪を生まないタイプ。強烈な善人で、結果的には悲劇や悪をひきおこしているタイプ」
私は善人ではないが、善人のように言われてしまったりする。。。やはり偽善者だからなのか? どこまでもついて回る。。。
「探偵という商売はつらいんだ。すべての人間を疑ってかからなければならない」
私がミステリーを読んでいるのは。。。トリックやロジックが好きで、意外な結末が好きで。。。そして。。。何より。。。。 「善人の中の悪──そしてそれは決して偽善とか堕落ということではなくて。。。」とか。 「悪人の中の善──そしてそれは決して改心とか反省ということではなくて。。。」とか。 そんなことが、時にエンターテイメントの容器に入りきらないでこぼれてしまうのが。。。それが。。。好きだからということもあるのだろうと。。。思う。。。(おっぺ)
|