公的データ | 甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や女流画家などさまざまな職業の人々がミス・マープルの家には集まっていた。一人の客の提案で、各自が真相を知っている昔の迷宮入り事件を物語り、その解決を推理し合うという奇妙なクラブができ上がった。最初の語り手は警視総監。しかし、えび料理の中毒事件の真相は難問で、誰も当たらなかった。その時、黙々と編み物の手を動かしていたミス・マープルの口もとが開き、意外な言葉が……。 上記「火曜クラブ」の開催を告げる表題作をはじめ、ミス・マープルの魅力の精髄13篇を収録する連作短篇集。
1 火曜クラブ(火曜ナイトクラブ) 2 アスタルテの祠(アスターテの祠) 3 金塊事件(金塊) 4 歩道の血痕(血に染まった敷石)(舗道の血痕) 5 動機対機会 6 聖ペテロの指のあと(聖ペテロの指の跡) 7 青いゼラニウム(青いジェラニウム) 8 二人の老嬢(お相手役)(話し相手)(相伴婦) 9 四人の容疑者 10 クリスマスの悲劇 11 毒草(死の草) 12 バンガロー事件 13 溺死
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