感想文等 | この辺りから、「何かSF的に不可解なことが起こり、その正体を突き止めて解決しようとする」タイプのエピソードに面白いものが現れ始める。竜頭蛇尾に終わるケースも散見されるが、アクションや政治的やり取りに終始するエピソードに比べ、解決に向けての試行錯誤や意外な真相など、SFの面白さとキャラクターの魅力が絡み合う佳作が増えてきたように思う。 この「ホテル・ロイヤルの謎」も、ライカーやデータが遭遇した「出られないホテルの謎」とその正体、脱出法と、エンディングのインパクトはいささか欠けるが、そこまで持って行くベクトル感覚は十分なものだ。 重いテーマや滲む感傷の物語も忘れられないが、それに混じって「謎と真相のエンタテイメント」が存在する。それがこの時期からの「スタートレック・シリーズ」の面白さだ。(おっぺ)
|