感想文等 | 登場人物達がそれぞれの「夢」や「現状」、「展望」「期待」「諦め」を持ちながら、「今、これが最善のことなんだ」と自分で思い込み、あるいは自分に言い聞かせ、情熱や、我が儘や、憧憬や、、、そんなものを溢れさせていく。 ある場面では、他の登場人物の短慮や我が儘や諦めを諫め、説得していた登場人物が、次の瞬間、自身の短慮や我が儘や諦めを泣き、爆発させ、別の誰かに諫め、説得され、そしてけれど、一旦は納得し頑張ろうとしながらも、何度も、何度も、挫けてしまい、他の誰かを励ましながら自分自身は励まし損ね、、、 人生。青春。そんなありふれた、けれど、生きている最大最後の証明が――生きる全てがそれでしかないのだから。 「私は眠るのが恐かった。二度と目が覚めないかもしれなかったから。明日やろうと思っていたことが、できなくなっているかもしれなかったから。」 「やり直せる時間はないかもしれない。けれどそれは、あるかもしれないってことじゃないか。」 「さあ」 「片づけを始めよう」。。。
そして、20年間ズレていた時計がやっと元に戻る。感情を剥き出しにぶつけ合うことがカタルシスとなるのは、それが本当に本当に魂で語り合うことになっていたときなのだ。決して、癇癪を起こして喚き合い殴り合うことなどではない。
こんなふうに、魂をぶつけ合えるときがあれば、人生や青春は価値あるものにできる。 ただそのことだけは、私みたいな人間でも、一応知ってはいることなのだ。。。(おっぺ)
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