感想文等 | 発売が九月だったので、四ヶ月たってやっと読めた(笑)。どうもなかなか新刊が読めません。 この小説の「仕掛け」自体は、割と早いうちに看破できた。でも、このての叙述トリックのいいところは、トリックがわかっても、そこから先も読む意欲がなくならないことで、つまり、果たしてどういう手だてで叙述トリックの成立に腐心しているかを辿るのもまた面白いというところ。 看破できずにしっかり引っかかるのもうれしいし、看破できて作者の腐心を辿るのも楽しいし、というところで私はやはり叙述トリックが好きなのだろう。 叙述トリック!と打ち出していなくても、普通の(?)ミステリでも小技的にこういうトリックが使ってあると、読み直すときなんかにも楽しめる。 。。。って、なんだか叙述トリックについての感想で、この作品自体への感想になっていないのだけど、それは仕方がないと思う。。。だって、この作品はそれ以上の何かというものではないと思ってしまうので(^^;)。 なお、作家の名前が作者の名前に近似であることにはあまり意味があったとは思えない。これはむしろ不要だったんじゃないのかな?(おっぺ)
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