語る「万華鏡」

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不思議なクリスマスのつくりかた(ふしぎなくりすますのつくりかた)

項目名不思議なクリスマスのつくりかた
読みふしぎなくりすますのつくりかた
分類舞台劇

作者
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  • 公的データ
  • 作:成井豊
    演出:成井豊

    チャーリーブラウン:大森美紀子 
    スヌーピー:西川浩幸
    サリー:真柴あずき
    ライナス:菅野良一・細見大輔
    ルーシー:岡田さつき・坂口理恵
    シュレーダー:今井義博・岡田達也
    パティー:中村恵子・明樹由佳
    マーシー:前田綾・石川寛美

    今夜は、クリスマス・イブ。デパートは、プレゼントを買いに来た人々で溢れている。偶然エレベーターに乗り合わせた8人が、故障でそのまま閉じ込められてしまう。その中の一人の少女が、『ピーナッツ・ブックス』を読んでいた。やがて、彼女の想像が広がり始める。主人公はチャーリー・ブラウン。グズで間抜けで意気地なしで、いつもみんなに嫌われている。けれど、クリスマス・イブぐらいは、彼の夢をかなえてあげたい。一度くらいは、ヒーローにさせてあげたい。しかし、その願いは、彼女自身によって、打ち砕かれようとしていた──(おっぺ)
  • 感想文等
  • 大森さんのお芝居はすてきです。
  • 小説等で、「作品内作品」要するに「劇中劇」はしょっちゅう読んできた……が、文字どおりの劇中劇は、そもそもあまり演劇など観ないものだから、ほとんど知らなかった。
     だから、この「不思議なクリスマス」の構造が、いったいユニークなものなのか……そのあたりはよくはわからない。
     ただ、自分個人としては、同じ役者たちが3通りの役を重層的に演じるこの物語はとても印象強いものになった。小説ではこうはならないだろう。眼で見て文字どおり「一目瞭然」の「同じ人間」が重なり合いながら別の人間となり別の物語を演じる。ブレながら、別々の物語のはずが、いつしか重なり解きほぐれていく。
     それはまるで折原一スタイルのミステリを読んでいるときの、あるいは時間物のSFを読んでいるときのような、謎解きの快感めいたものさえ感じさせてくれたのだ……
     そしてもちろん、それだけではなく、大森美紀子の少年演技――それは、実際、少年チャーリー・ブラウンだけではなく、酒好きの男の役でですらそうなのだが、本当に「少年」というにふさわしい「ひたむきさ」を表現していた。
     いつだって、「ひたむき」なものは人の心を打つ。単純でも、大切なことなのだから。(おっぺ)
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