感想文等 | 本編がダメダメになりつつあったときのスペシャル最後の輝き?
妻・娘の恨みを晴らそうとして女装し暴走族を誘い出して復讐しようとする男を演じた芦屋小雁の演技は印象に残りますし、時代劇ならあまりショッキングではない暴行シーン、殺人シーンも、現代劇となると異様にインパクトはありますが、仕事人たちに殺しについての禁忌がなさそうなのは、よくよく考えるとやっぱりかなり空恐ろしいものがあります(^^; ほんとに「あっけらかん」とピアノ線で相手を縊り殺そうとするんですから(^^; でもこのスペシャル版は映像ソフト化されていませんので、まず鑑賞する機会はないんじゃないかなあ? (おっぺ)
本編の勇次も、違和感ありまくり。時代劇の中ではあんなにかっこいいのに、洋服だとただの気障でいやな奴に見える(笑)。ふだんの中条氏はこういう雰囲気なのか、って変に感心したりして。 本編の内容は、一度きりのお遊びと思えばそれなりに面白い。何度もやる趣向じゃないけどね。その他、新たな発見もあり。主水のキャラクターの面白さは表と裏の顔の二重性だと思ってたけど、そうじゃないんだと気づいた。庶民には同心面をして威張り、上司や家庭ではへこへこし、で裏の顔も持っているという三重性こそ主水の一番の面白さなんだね。この現代版では威張る面がまったくなくなっているので、その点は物足りなかった。加代に低姿勢で接する主水なんて、見たくないよな。(貫井徳郎氏の日記より)
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