感想文等 | どうして、SFやミステリというスタイルの中で語られる「恋」の話。。。は、こんなにせつない物なんだろう?
いや、そういうスタイルでなくっても、せつない物も知っている。グレアム・グリーンのなんというタイトルだったろう、「情事の終わり」の方だったか、それとも「ジュネーブのドクター・フィッシャー あるいは 爆弾パーティー」の方だったか。。
つらくて。。。(おっぺ)
「盗まれた臓器」で登場していたヴィディア人、この造形は本当にグロテスクで、あまり見ていたい方々ではなかった。もちろん、造る方もそのつもりで造形したわけだろう。 ここでうっかりというか無神経というかで「被爆星人」という設定や名称だとスペル星人どころの話ではないだろうなどと余計なことを思ってしまった。病気の設定にしても、栗本薫グイン・サーガのライ病の例はあるのだが。 が、今回はこのグロテスクな造形をこそ逆手にとってのピュアな恋物語を造っていた。 また、他のキャラクターなら偽善らしくなってしまうのを、ドクターという存在で真実の心として信じさせてくれた。この辺りもSFの効用というものだ。 並行して、こっそりとパリスの動向も進展させてある。見返すほどに感心してしまう。(おっぺ)
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