眞理は不変

 「特色と概要」の頁で略述しましたが、公教会には他宗教と同様に分裂や抗争
の暗い部分もあります。教義を巡る解釈の相違や、我田引水的な教会誘導から、
流血の大粛清も生じています。

 原理主義的なファリサイ派に対するキリストの、人間味ある教えを嫌った同
派が迫害をした結果で分裂が起こりました。以後も教義解釈や聖職者の在り
方を巡って、幾多の争いや分裂と云う暗い部分も在ったのです。
教義の「て・に・を・は」や御絵御像の扱いで紛糾して、東西教会の大分裂が
起こり、免罪符等が原因となってルターの改革が起こった。そうして生まれた
プロテスタントも更に分裂を続け、現在の我が国でも百を超える基督教派が存
在します。ヘンリー八世の身の下問題が遠因と言われる、北アイルランド紛争
が現在の我が国では知られた宗教紛争です。基督教間のみに留まらず他宗教と
も理解を深める為、公教会も種々の交流を模索しています。

 しかし現在に措いて世界人口の三分の一は基督教徒であり、公教会員だけ
でも十億人から十二億人強とも言われるところに、眞理は不変でありゼウス
様の偉大さを知る事が出来ます。