公教会(カトリック)の特色と概要



 カトリック(公教会)とは普遍と云う意味です。
是に対してプロテスタントとは抗議する人とか、異議を唱える人と云う意味が
あります。公教会の「旧教」に対して、プロテスタントを総称して「新教」とも
表現します。16世紀の宗教改革に端を発した、キリスト教の諸教派・諸教会
の総体と考えて下さい。
 プロテスタントの首唱者はルター・ツウィングリ・カルヴァンで、主な教派
は、ドイツ・スカンディナヴィア諸国に行われるルター主義、フランス・スイ
ス・オランダ・スコットランド・アメリカなどのカルヴァン主義、イギリスの
英国国教主義等です。


 唯一神教です。
公教会もプロテスタントも、神は唯一無二の存在であるとしています。また原
則、他宗教を認めていません。アラビアの民族信仰にキリスト・ユダヤ両教を
摂取した回教の場合も同様ですが、排他性は回教の方が強いと言われます。
 基督教も過去には他宗派との間で種々の紛争がありましたが、今では対話路
線を重んじています。しかし、ゼウス様以外の神を認めぬ姿勢は変わりません。
何々教と云う呼称も、聖書には記述されていません。唯一神教ですから、宗教
と云えば唯一つしか在りませんので特に名付ける事が無いのです。基督教とか
ユダヤ教と云うのは、外部の者が付けた名称です。


 公教会・プロテスタント・ユダヤ教・回教は共通性があります。
今は分裂したり紛争を起こしたりする、公教会・プロテスタント・ユダヤ教で
すが、元々は唯一神たる「ゼウス様」が在り、一つの信仰体だったのです。
 原理主義的な派閥と現実的な思想のキリスト派が反目して、基督教とユダヤ
教に分裂しました。その後16世紀のルター派の改革行動を経て、更に公教会
とプロテスタントに分裂しました。それでも神は不変で唯一であり、聖書に基
づいた信仰を為す事に変わりはありません。回教も含めた上の諸宗教共通する
先祖に、有名なアブラハムが居ます。


 キリストを信ずるから基督教です。
公教会もプロテスタント各派も、キリストと聖書を信じています。聖書や教義
の扱いには各教派で大小の違いがありますが、根本的な思想は同じものです。
但しどの宗教でも異端はつき物で、ものみの塔やラエリアン派等の特異な教義
を持つものもあります。また、統一教会に関しては是を基督教と認めぬ者が多
い樣であり、宗教とすら認めぬ者も多くいます。


 報復奨励はしていません。
「目には目を、歯には歯を」と云う回教の教義を、碁督教のものであるかの樣
に揶揄する人がいます。根本的な間違いであり、聖書の何処を読んでもその樣
な記述はありません。神の御言葉には、「汝の目を潰す者が居れば、私によっ
て光を奪われるであろう。汝の命を奪う者が居れば、私によって打たれるであ
ろう。」と云う樣にあります。要は「私が守るから正道を進め」と云う神言を、
門外漢が早とちりな解釈をしているのです。