お節介さんより、アンケートページからのメール。2001/8/2


ウェディングベル:

西洋式の結婚式で新婦が頭にかぶり顔をおおうベール(Veil、薄い透けた布)。

の、はずだが日本のベールは、鳴るらしい。

 #カサカサとか、サリサリと言った音を、擦り合わせて鳴らすのだろう

使われ方:ウェディングベルを鳴らす日は、、、

 

え? ウェディングベルは、wedding bell(鐘)のことではありませんか?

ちなみに veil は、ベールとかベイルとか発音されているようです。


 「bopeeの低説語辞典」〜『ウェディングベル』の解釈文に疑問が有るとのことですが、あそこで言っているのは、日本国内に於ける一般的な使われ方についての疑問と解釈を記述してあります。見て分かる通り、ベール(Veil、薄い透けた布)についての記述です。

 wedding bellの言葉も存在しますが、wedding bellは、教会で wedding があるとき、それを近所の住民に「今日、wedding が有りますよ。時間の有る人達は、お祝に来て下さい」とお知らせする為に鳴らす時の鐘の『音』を wedding bell と言います。教会の鐘楼に釣り下がっているのは「チャペルのbell(鐘)」であって、その物体(鐘)を「wedding bell」とは称しません。軽井沢の某教会とか 、極めて数少ない一部の教会で正しい意味での wedding bell と表現できるものは確かに有りますが、日本に於いて広く一般的に使われるものとしては、その本来の意味からすると、当てはまりません。
 もう一つ、wedding bell とは、欧米の wedding パーティーにて、テーブルセッティングのアイテムとして置かれる金属や陶器からなる小さな鐘そのものを wedding bell と言います。それを チンチン と鳴したならウェイターさんがやって来て「What can i do for you」みたいなことを言ってくださいます。しかし、その小さな wedding bell は、記念品的なものであって、実際に鳴らすことはまれな事らしいです。

 かつて、3人組の女性バンド「シュガー」の大ヒットした楽曲に『wedding veil 』が有りました。そこでは、

 私をふった元彼が、ほかのオンナと結婚することになり、なんと、元彼からその結婚式へ招待されました。新婦の『 veil 』が幸せそうにヒラヒラと揺れている様子や、見せつけられている全てのものに神経を逆撫でされるようで、あまりにも苛つき気絶しそうだわ。「くたばっちまえ!」

と言った感じの内容で歌われています。歌い出しは
♪ウェディンべェェェェ〜ル からかわないでよウェディンべェェェ〜ル♪
あきらかに音からしても『 veil 』の事です。
その後、当時の人気アイドル「榊原郁恵」の曲の中で
♪私もいつかはウェディンベル♪
と歌い、「ベイル」が「ベル」へと変わり、多くの人民に間違ったかたちで馴染んでしまいました。
その結果、西洋式結婚式で使われるアイテムの「 wedding veil 」は、その音から 「 wedding bell 」と勘違いされ、カタカナの『ウェディンベル』がその頃から広く一般的に使われるようになりました。

使われ方:ウェディングベルを鳴らす日は、、、

現在の有り様です。その勘違いについて記述してあるのが、それです。
「ベイル、またはベール(Veil、薄い透けた布)」のはずが、「ベル(鐘)」と使われているので、その項目を「 ウェディングベル:」と表してあるのです。
from bopee