第11話
あらすじ
達郎(堂本光一)は父親に移植の手術を受けるよう頼みに行く。しかし、父親は移植手術を受ける代わりに100万円を用意するよう達郎に要求してきた。達郎は仕方なくその要求をのみ、100万円を手渡す。
輝(藤井フミヤ)は移植のために病院に再入院することになった。一方、父親も手術に備えて病院に居座る。その間も、移植手術という弱みがあるのをいいことに、達郎に高級な天丼を頼んだり、馬券を買ってこさせたりする。
その頃、散髪屋のぐるぐるや、水槽に飼っている金魚がいないと安心しない輝のために、タマキ(内田有紀)と京子(酒井法子)は、そのイラストを書いて輝のいる病室にはってあげていた。
達郎とタマキは家に帰って、輝がタマキの作った料理をそのままイラストにしたものを眺めていた。そして、それを見つめながらタマキは輝の病気が早く治るよう祈っていた。
次の日、タマキはアシスタントを務める仕事場に遅れていく。慌てて入ってきたタマキは人とぶつかる。そして、輝が描いた料理のイラストを落としてしまう。ぶつかった人もそのイラストを一枚一枚拾い、そのイラストを見つめる。偶然にもその人は料理本を出版する出版会社の人だったのだ。
輝はとうとう自分の骨髄を殺して、父親からの移植を待つことになる。しかし、その移植する当日になって、父親は姿をくらます。達郎は仕事場や家に探しに行くが、どこにも父親の姿はなかった。そこに、父親から電話が入る。父親は移植手術を受けるのに、更に1000万円を要求してきたのだった。
達郎は1000万円を安原に工面してもらおうとして、「人殺し以外のことなら何でもやる」と安原に頼む。
タマキは出版社の人に輝のイラストで料理の本を出さないかという話を持ちかけられる。すると、タマキはそのお金を前借しようとする。京子も実家にお金を借りようとしていたが、断られたことを達郎に話す。達郎はお金のことは自分が何とかすると言って、京子に輝のことを頼み、「ちょっと」と言って出かけてしまう。
1000万円の代わりに、ヤクの取り引きを達郎は引き受けたのだった。安原は念のために護身用のピストルを達郎に渡す。車で移動中、達郎の携帯が鳴る。父親からの催促の電話だった。父親はその頃、造船所で新しい船を購入しようとしていた。
達郎は言われた場所に行く。しかし、警察のパトカーが巡回しており、取り引きは中止になる。達郎は仕方なく、安原の事務所に戻ってくると、安原の子分達が何者かに殺されていた。呆然とする中、安原から電話がかかってくる。
その頃、タマキは輝に輝のイラストが本になることを報告していた。そして、「皆一緒だよ」と言って輝を元気付けていた。輝も「みんな一緒がいいね」」とうなづいていた。
安原は組織を裏切ってヤクやお金を横領していたのだった。それが組織にばれて追われているのだという。安原は達郎に渡したヤクをさばいて、二人で山分けしようと持ちかける。安原は自分より自分の息子、聖のためにお金を残したかったのだ。そう言って、聖に会いにいこうと車から降りた瞬間、ピストルで撃たれ死んでしまう。達郎と聖は安原の死を見届けた。しかし、警察のパトカーの音で達郎は逃げる。聖も達郎についていく。
タマキと京子が輝を励ましている時、智也がやってくる。「俺達の子供」と言う智也に対し、「智也は親じゃない」と京子はきっぱりと言う。京子は智也ではなく、輝が父親だと智也に言う。
達郎と聖は安ホテルに身を隠す。聖は父親が殺されたにもかかわらず、「死んでせいせいした」と言う。そんな聖に「いつまでもつっぱるな」と達郎は言う。聖ははじめて「おとうさん」と言って泣く。
達郎は、「父は連れて行く。心配するな」とタマキに連絡する。達郎は安原が死んだ後でも、一人でヤクの取り引きに行く決心をし、取り引き先の人物とコンタクトをとる。その人物との電話の後、達郎の電話が鳴る。今度は父親からだった。明日用意すると言う達郎に、お金をもらうまでは病院に帰らないと釘を刺す。電話の後、酒で酔っ払った父親は、道路で倒れてしまう。後ろから車が近づいてくるのに気付くが、足が自由に動かず、車にはねられてしまう。すぐに病院に運ばれるが重態だった。連絡を受けた達郎は、すぐに病院に向かう。重態にもかかわらず父親は、「輝のところに連れて行け」と医師たちに命令する。輝の病院に向かう間、父親に「死ぬなよ」と達郎は父親に呼びかけつづける。すると、か細い声で「財布」と言う。父が所持していた財布の中を開けると、輝が撮ったという達郎と父親の写真が入っていた。そして、二人のことを忘れたことは一度もなかったと話し出す。そして、「心配するな。輝に骨髄をやるまでは死なない」と言いながら、父親は車内で危篤状態に陥る。心臓マッサージもむなしく、父親は亡くなってしまう。
寸評
なんか最後は、父親のいいとこどりって感じでしたね。「今までのことはすべてなんだったんだぁ〜」って思ってしまいます。なんか悪い奴が最後いいことをして死んでいくのは、とてもずるいと個人的には思います。もうそれ以上その人のことを恨めなくなってしまうじゃないですか。最後にいいこと言って死んでいく人間を許さなければ、許さない自分の方がかえって悪者になってしまいますよね。「死人にそんなこと言うなんて・・・」とか、皆に悪者扱いされてしまいます。でも、人ってそんなによくできてないと思います。やっぱり、今まで散々ひどい仕打ちをされてきて、死に際に、「許してくれ」って言われても・・・。そこで許せる人なら、本当にその人は心の広い人だと思います。そんな風に思う私はやっぱりまだまだで心が狭いんだと思います。
そんなことを考えながら見ていたので、達郎の複雑な気持ちが伝わってきた後半は、ちょっとやるせなかったです。