第11話
あらすじ
英器(竹野内豊)はついに保険を解約した。塔子(松嶋菜々子)は二人がまた会えるお守りとして英器から英器のネックレスをもらう、かわりに塔子は英器に塔子のしているマフラーを手渡す。
警察は塔子を犯人としてにらみ、保険を解約した二人の動向を追う。烏城(仲村トオル)は捜査の指揮をとる立場からはずされていた。その頃、正午も犯人を捕まえるためにある決心をしていた。
緊張感が高まる中、犯人から英器に「始めようか」という電話がかかってくる。英器と塔子は車で別行動をとり警察の尾行を二つに分かれさせる。英器は烏城達が、塔子は月子(内田有紀)達がそれぞれ追う。別行動をとり犯人に会いに行こうとする英器の身を案じながら、塔子は捜査を乱すために自分も車で逃亡するふりをする。
途中英器はパーキングエリアに入る。そして、またなにごともなく車に乗りこみ、警察もその車を引き続き追っていた。しかし、そのとき英器は実は正午と入れ替わっていたのだった。警察の目をごまかした英器は、別の車に乗り換え一人犯人の待つ場所に向かう。
塔子も途中車から降りて休憩をとっていた。塔子の見張りとして月子も休憩場所に向かう。しかし、塔子が休憩から帰ってきても、月子は帰ってこなかったため尾行中の警察官達に置いていかれる。それを見届けてから月子は、タクシーで別の場所に向かっていた。
英器のふりをして逃げ回っていた正午と塔子は車から降りて落ちあう。そこを警察に囲まれる。警察はおとりと知る。塔子は英器に連絡をとる。英器は犯人と会うのを目前にし携帯の電源を切る。しかし、塔子は手渡す前に自分のマフラーに隠しマイクをつけていた。その受信機からの音から英器がクルーザーに乗っていることを掴む。
そして、塔子、正午、烏城の三人はヘリコプターで金沢に向かう。別行動をとっていた月子は、犯人が久松(及川光博)の死んだ海に現れるとよんでいたため金沢に一足先に着いていた。しかし、月子が到着する前に一台のクルーザーがすでに海にでていた。
英器は犯人の言われるままにクルーザーに乗りこみ、めかくしをして犯人を待った。めかくしをはずすと目の前には、銃を持った烏城の妻である眞砂子(中嶋朋子)が立っていた。
英器は桧山の持っていた写真から彼女の姿を発見したため、彼女が犯人ではないかと疑っていたのだった。眞砂子は桧山の恋人だった。塔子のせいで桧山は殺されたと思った眞砂子は、塔子を恨み復讐しようと企んだ。そして、柴田を殺した。
眞砂子はこの復讐にピリオドを打とうとし、烏城と結婚した。ささやかな幸せを手に入れたかと思っていたところ、烏城が東京の町田に転勤になった。しかし、そこは塔子の住んでいる町だった。心から転勤を喜べないまま家を出た。そして、その孤独感をうめたのは塔子への復讐心だった。自分の境遇とは裏腹に塔子は久松といい関係になっていた。そのため、保険員になりすまして久松に近づいた。久松は眞砂子が保険員ではないことを知り、クルーザーの上から突き落とされ殺した。クルーザーから泳ぎ着いた海岸で池永苑江に姿を見られたため、彼女も事故に見せかけて殺した。迫田の妹、七海(片瀬那奈)も久松と眞砂子が金沢で会っているのを目撃していたため、殺されたのだった。警察に投書を出したのは塔子を犯人として疑わせるためだった。
そんな中、塔子はまた英器と恋仲になっていた。英器を失って塔子が自殺してくれたらいいのにと言う眞砂子に英器は必死で自首をすすめる。後から追ってきた月子が英器のクルーザーにようやく近づいた時、眞砂子は銃を引き英器は撃たれ海の中に沈んでいく。一部始終を隠しマイクで聞いていた塔子はいても立ってもいられず、ヘリコプターのドアを開け海に飛び込み英器を海の中から自力で救い出す。
烏城は眞砂子のもとへ向かう。塔子は必死に人工呼吸を繰り返すが英器は目覚めない。救助員らもあきらめ遺体を運んでいたが、どうしてもあきらめきれない塔子はもう一度必死で英器に呼びかけながら生きかえらせようとする。塔子の祈りが通じたのか英器は息を吹き返す。
「待っているから」と言って烏城は罪を犯した眞砂子に手錠をかける。
救急車の中で意識を戻した英器は塔子をしっかりと見て、もう一度この世で会えた二人の幸せを確認するかのようにキスをする。
寸評
ふぅー。今日は長かったです。犯人は中嶋朋子でしたね。先週の水曜日に「隣人は秘かに笑う」の犯人を「日刊ドラマ速報」の購読者の方が見事犯人を当てていたと書きましたが、今回もともみんさんが見事的中させていました。おめでとうございます。
氷の世界、犯人当ての件ですが、私は数週間前から、眞砂子犯人説を支持しています。理由は三好さんと同じ考え方で、眞砂子が桧山の姉だったりするんじゃないでしょうか・・・。
だって、中嶋朋子なんて女優をこんなチョイ役で出すのかなぁ?それこそバーテンダーが犯人だったら、バーテンダーの方に有名な女優を置くべきです。そんな風に思ってしまったんですけど、どうでしょうか???だから、必死に刑事の烏城から離れようとしているんじゃないでしょうか?
でも、他の出演者との関わりがイマイチ・・・。う〜ん、違うのかなぁ。
ということでしたが、なんか桧山と眞砂子が恋人っていうのがイメージが違っていて私は納得ができませんでした。それよりもまだ姉の方がよかったのに・・・というのも負け犬の遠吠えのような気がするので、これ以上ごちゃごちゃいうのはやめておきます。私の考えが浅はかだったということでしょう。皆さんはどうでしたか?きちんと納得できたのでしょうか?