To Heart SS マルチの話       恥ずかしいですー                               くのうなおき   はじめに  ええと、このお話はわたしが浩之さんの元に帰ってきてから約半年 たった頃のお話で、まだ浩之さんとあかりさんはご結婚されてはいません。 この事を、皆様ご了承下さい。  「了承」  えっ・・・・・・、だ、誰ですかあ~?  「はあー、これだからお子様はねえ・・・・・・・・」  志保さんがやれやれという感じで首を振り、ため息をつきました。  志保さんは、浩之さん、あかりさんとは違う大学に通っています、今日は 志保さんの方が休講日だったようで、家に遊びにいらした所、浩之さんが大学 に出かけてお留守でしたので、留守番をしているわたしとお話しているというわけです。  志保さんはちょくちょく家に遊びに来ます、浩之さんは『あかりが毎日夕飯を作って くれるのをたかりにきているだけじゃねーか』と言っていますが、そう言っているわりには 浩之さんも楽しそうですし、わたしも賑やかで楽しいから、志保さんが遊びにきてくれる のはとっても嬉しいし、大歓迎です。  それで、何故志保さんがため息をついて呆れていらっしゃるかというと、少し前に さかのぼります。  「ありゃー、ヒロもあかりも学校ってわけか・・・・・。」  「はい、おふたりとも、お帰りは夕方になります。」  「お二人共って・・・・、あーあ、あかりったらすっかり通い妻よねー、いっその事 結婚しちゃえばいいのに。」  「はい、わたしもそう思います、あかりさん、夜、お家にお帰りになるときは、大抵 お名残惜しそうな顔をなさっていますから、反対に、泊まっていかれるときはとても 嬉しそうな顔をされるんですよー。」  「まあ、愛しい浩之ちゃんと朝までいちゃいちゃできるんだからねー、そりゃ嬉しいでしょうよ。」  あらら、志保さん何やら呆れ顔ですね。でも、わたしは、浩之さんとあかりさんがいちゃいちゃ しているという事は、お二人がそれだけ仲がよいということでとても喜ばしいことだと思いますよ。  「はい、泊まられた次の日の朝のあかりさんって、とっても幸せそうな顔をされているんですよ、 やっぱり浩之さんと一緒に寝られると、幸せ一杯になれますから。」  「あ、あんた・・・・・・」  志保さんがじとーっとわたしを見つめます。  「あの・・・、わたし何か変な事言ったでしょうか?」  「変なことじゃないんだけどね、まるであんたもヒロと寝ていますみたいな事言ってるから。」  「ええ、時々一緒に寝ていますよ。」  「な、なぬうううううううっ!!」  あ、あわわわ・・・、志保さんが血相を変えてわたしに詰め寄ってきました、わたしのしている事 って、とんでもないことなんでしょうか?  「そ・・・・、それであんた・・・・、ヒロと・・・・してるわけ・・・・・?」  「あの・・・・してるって・・・・、何をでしょうか?」  「とぼけんじゃ・・・・・、ああ・・・・、こほん、ええとマルチ、あんたヒロと一緒に寝るときは一体なにを しているのかなあ?」  「何をって、浩之さんが本を読んで下さったり、くまさんでお話して下さったり、後はわたしが眠る 前に頭をなでて下さりますが、やっぱり大好きな人がそばに居てくれる事ほど幸せな事はありません よね。」  本当はあかりさんが泊まりに来られたときも、3人で寝れたらいいな、とは思いますが、二人っきり にしてあげるのが良い事ですよね。 「あのね・・・・、マルチ、あかりがヒロと寝ているとき、そんな事をしていると思っているの?」  「はい、思ってますけど」  だって、あかりさんのあの、幸せそうな顔は、わたしと同じですから。  わたしが答えると、志保さんはため息をついて呆れた顔をされたという次第です。  志保さんはしばらく脱力された状態でしたが、しばらくすると悪戯っぽい笑みを浮かべて わたしを見ました。  「ふっふっふ、マルチ、あの二人はね、お子様のあなたには想像できないくらい凄いこと をしているのよ。」  「え!?そ、そうなんですか!?」  「そうそう、知りたい?」  「は、はいっ!!」   「それじゃあ、教えてあげる、あ、ヒロやあかりにはこの事は内緒よ。」  「わ、わかりました・・・・・・」    そして、志保さんは「夫婦の営み」というものを語ってくれました、わたしはオーバーヒート になりそうなのを必死にこらえていました。それにしてもお二人は凄い事をされているんですね・・・・・。    それから、しばらくして志保さんは帰られました、夕食をご一緒にと誘ったのですが、急に用が できたからということでした。  夕方になって浩之さんとあかりさんが帰ってきました、あかりさんの場合、帰ってきたというのは おかしいのですが、わたし達は、もう家族みたいなものですからいいですよね。  わたしは、先程の志保さんの話を思い出し、お二人の顔がまともに見れませんでした、まさか お二人があんな事を・・・・、それが夫婦のする事だというなら、わたしがどうこう言う事ではないのですが 、本当にあかりさんはそれを喜んでいるのでしょうか?浩之さんはあかりさんにそんな事をして 楽しいのでしょうか?  「マルチ、どうしたんだ?」  浩之さんが心配そうにわたしの顔を覗き込んでいました、わたしは慌てて顔を背けました。  「何かあったんだな・・・・・・。」  「え、え、べ、別に何も・・・・・・・・」  ごまかそうとしても、浩之さん、あかりさんの目から逃れる事はできませんでした、うう・・・・、仕方有りません 志保さん・・・・ごめんなさい・・・・・・・・。  「あ・・・、あの・・・・・・わたし、お二人にどうしても聞きたいことが・・・・・。」  「うん、何、マルチちゃん?」  「あ、あのですね・・・・・・・・・・」  わたしの決意の目にお二人は息をのみました、わたしは思いきって言いました。  「浩之さんはあかりさんと一緒に寝られるとき、いつもあかりさんのお尻に注射をなさってるんですか!?」  お二人は、とても勢い良く、派手に倒れてしまいました。    他にも色々聞きたいことがあったのですが(その・・・、おトイレに出すものをたべさせたりとか)、 お二人に止められてしまいました。  浩之さんには頭をわしゃわしゃされて、「誰がマルチにそんな事を吹き込んだ!?」と詰問させられ 泣く泣く志保さんの事を話しました。その後、お二人が赤面されて、夫婦の営みというものを 説明してくれました。志保さんが言っていたのとは大違いでした、しかし、あかりさんが頬を赤らめながら 「愛し合う夫婦はみんなそうするのよ」と言っていたのに嘘は感じられませんでした、でもわたしは聞いていて 恥ずかしくてオーバーヒートしそうになりました。もっともそれは、浩之さんもあかりさんも同じようでしたが・・・・・・・。   うーん、やっぱりわたしはなでなでされるだけで充分満足ですね♪  後日、志保さんがしばらく家に出入り禁止となったのはいうまでもありません。 志保さん、猛省してください                終  後書き  志保登場です  こちらの話では海外には行かずに、浩之達とは別の大学に通っている 設定にしています。後、雅史も浩之、あかりとは別の大学になっています。 今後も他のキャラを徐々に出して行きますので、乞うご期待を(汗)  えー、今回の話、似たようなものがどこかにありそうな・・・・・・・。
 ☆ コメント ☆ ひかり:「あらあら。志保ちゃんったらイタズラさんねぇ」(^^) あかり:「もう、志保ってば~。      あんまり、マルチちゃんに変な事を言わないで欲しいなぁ」 ひかり:「マルチちゃんは素直だから、何でも信じちゃうのよね」(^^) あかり:「そうなの。それなのに、志保ったら……ブツブツ」(--; ひかり:「まあまあ。抑えて抑えて」(^^) あかり:「うーっ」 ひかり:「で? 実際のところはどうなの?」 あかり:「何が?」 ひかり:「お尻に注射したりするの?」(^^) あかり:「えっ!?」(*・・*) ひかり:「するの?」(^^) あかり:「し、し、し、しないよぉ。      するわけないでしょ!」(*・・*) ひかり:「ホントにぃ?」(^~^) あかり:「ホントだってばぁ」(*・・*) ひかり:「ふ~ん」(^~^) あかり:「……………………」(*・・*) ひかり:「まっ、そういう事にしておきましょ」(^~^) あかり:「してないのにぃ~~~」(;;) ひかり:「若いって良いわねぇ。むふふふふ」(^~^) あかり:「お母さん。それ……ちょっと怖い」(--;;;



戻る