ある同人作家の物語
佐渡先生
4月27日。そのとき俺はアパートでのんびりとすごしていたのであった。
もちろん原稿と表紙は既に完成しており、入稿の日を待つばかりであった。
そこに一本の電話が入った。
「はい。千堂です。どちら様で」
「あ、和樹か。ウチや、由宇や。実はちょっと頼みたいことがあってな」
「頼みたいこと? 一体なんだそれは」
「実はな春コミでウチら1銭も回収してへんかったろそれで…」
「それで印刷代と交通費は何とかなったけれど宿代がなくて困っているから
俺のところに泊めてくれと言いたいのだろ由宇。俺はそれでも良いぜ他ならぬ
由宇の頼みだからな」
「ホンマか和樹おおきに。このお礼はきっとするで」
そう言って電話が切れた。しばらくするとドアチャイムが鳴り響いた。
「どちら様で」俺はそう言って扉を開けるとそこにはなんと由宇がいたので
あった。
「ゆ、由宇か早かったな。まあなんだ。とにかく上がってくれ」
「ほな邪魔するで。ありがとうな和樹」
由宇がそう言ってアパートに入ってきた。それを見ながら俺はコーヒーを由宇に渡した。
「ほら由宇コーヒー。熱いから気付けろ」
「あ、ありがと。あんたそれで原稿の方はどうなってるんや」
「ああ、なんとか無事に終わったぜ。あとは入稿をまつばかりだな由宇」
「そっか。ほなウチの原稿ちょっとてつだってえなあ。じつはウチかなり危ないんや」
「そうか。じゃあ俺も手伝ってやるぜ。後何ページほどなんだ」
「実はな、表紙とペン入れは済ませたんや。後は仕上げが10ページほどやな」
「そうか、じゃあ2人でやれば一晩ですみそうだな」
「よっしゃ。ほな和樹あんたはベタとトーンとホワイトを頼むわ。ウチはやるで~」
「おっしゃあ。一丁やるか」
「「お~」」
こうして俺と由宇は入稿の2日前に無事に原稿を仕上げたのである。
「終わった~やっと終わったな。由宇」
「そうやな。後は入稿さえ無事にすめば良いだけや。和樹~」
「ふふ。わかってるって由宇…」
二人は情熱的な口付けを交わした後久しぶりの逢瀬をたのしんだのであった。
そして無事に入稿をすませ、こみパの会場にて。
「なあ、和樹」
「なんだ由宇」
「ん、もうすぐ始まると思うたらな。それもウチら二人の本がどうなるかと思うとな」
「そうか。まあどっちにしろサイはもう振られたんだ。なるようにしかならないぜ。由宇」
「そうやな。ありがとうな和樹。あんたとならばウチの弱いところも見せられる。これからもよろしくな」
「ああ。そろそろ始まる見たいだな」
『ただいまより。こみっくパーティを開催します』
「よっしゃあ。ウチはやるで~和樹~」
「俺も由宇には負けられないな。よ~し行くぜ~」
(了)
後書き
ども、佐渡先生です。こみっくパーティの由宇ちゃんをメインに書いて見ました。
オマケ
そして無事に即売会がすんでから3ヶ月ほど経った有る日。
由宇「じつはな…先月から無いんや。その…アレが」
和樹「まさか…」
由宇「多分そうやと思う…」
和樹「そうか。由宇俺はおまえのところの婿になる」
由宇「和樹それは。ええのホンマにええの」
和樹「ああ、実はもう心に決めていたんだ。卒業と同時に言うつもりだったんだけれどな」
由宇「和樹~」
和樹「由宇これからも幸せになろうぜ」
由宇「もちろんや」
(了
そりゃ~、確かにお金は無いでしょうねぇ(^ ^;
>「実はな、表紙とペン入れは済ませたんや。後は仕上げが10ページほどやな」
>「そうか、じゃあ2人でやれば一晩ですみそうだな」
仕上げだけとはいえ、10ページを一晩でですか!?(@◇@;;
…………済まないと思うんですけど(^ ^;
少なくとも、丁寧に仕上げることは不可能だと思ったり思わなかったり……したりしなかったり……。
>ベタとトーンとホワイトを頼むわ。
この言葉を直訳すると「殆どやってねゥ」になります(^ ^;
でもまあ、まだ背景とか効果とかの作業は残ってますけどね。
>「じつはな…先月から無いんや。その…アレが」
とどめ(笑
このセリフは、ひとによって『嬉しいセリフ』だったり『恐ろしいセリフ』だったりしますね(^ ^;
後者にならないように気を付けましょう。いや、マジで。
佐渡先生さん、ありがとうございました\(>w<)/