二次創作投稿(月姫)
「秋の夜長にどっぴんしゃん」(作:阿黒)
「あ」
秋の夜長を持て余し、一人寂しくマスぶっこいて寝よーかなーとエレクト棒を引っ張り出しかけて、俺は自分がやっていることの虚しさに気づいた。
気づかなかった方が幸せだったのかもしれないけど。
身近に3人も可愛い女の子がいるというのにこういうことしなきゃいかん自分も可哀相だと思うのですよエエ。
しかし親しき仲にも礼儀あり。
『たまってるからやらせてくれい』なんて頼んだら殺されます特に秋葉。
琥珀さんは割と気軽につきあってくれそうだけど、でも裏でこっそり新薬の実験台になってたりして。いや確かに床上手ではあるんだけどこう、死の恐怖と隣り合わせの快楽というか。
翡翠は…どうだろう。
いやまあ、頼んだらオッケーしてくれるとは思うんだけど…なんか痛々しくて。
その、いつまでたっても失われない初々しさがまたいーんだけど。
いつかの夢みたくご奉仕に来てくれないかなー。
………。
……………。
……………………。
あれ?
ひょっとして、俺、翡翠にお口でしてもらったこと、無い?
いつぞやの翡翠は、実は正体琥珀さんだったしなー。
…………。
い、いかん。変に意識したらなんか無性にしてもらいたくなってきた。
うーん…だがしかし、いくらなんでもちょっとなぁ…
そりゃ、『必殺ご主人様の命令』を発動させれば…だけどそんな無理強いはしたくないし。
うう。でも、なかなか煩念を振り払えないというか。後ろ髪ひかれまくり。
だ…
だめもとで、頼んでみようかな?
* * * * *
「お断りします」
コンマ0.1秒の間もなかった。
居間の後片付けをしていた翡翠さんは、俺の薄汚い欲望を真正面から粉砕してくれました。
「え…えっと…」
「絶対にダメです。イヤです。そんなこという志貴さまは嫌いです」
言葉のコンビネーション炸裂。完膚無きまでに叩きのめされました。
「ご…ごめん…俺が悪かったです…ちょっと、甘えがすぎたです…」
俺は冷たい顔で睨みつける翡翠から目を逸らし、我ながらヨロヨロとした足取りで撤退しようとした。
仕方ない、今日は一人寂しく布団の中で一人繁殖しよう(涙)
「あ…あの、お待ちください、志貴さま…」
「え?」
振り返ると――そわそわとして、微妙に視線を逸らしている妙に可愛い翡翠がいた。
「あの…私…別に、志貴さまにその…ご、ご奉仕するのが嫌というわけでは、ないんです、けど…」
「けど?」
「で、ですから…その…私は…技術がありませんから…」
「え…えっと、それって?」
これ以上ないほど顔を赤くして俯いた翡翠は、消え入りそうな声で、言った。
「ですから…志貴さまに失礼があっては…。だ、だから、私の技術が向上した時には…」
あ。
あ、あああ、相変わらず、翡翠は、なんて可愛いことを言ってくるんだろう。
「な、何言ってるんだよ!俺は翡翠だからしてもらいたいんじゃないか!」
「で、でも…歯とか…立ててしまったら…」
「かまわない!いやむしろイイ!いっそ食い千切ってくれい!!」
「そ、それはちょっと…」
翡翠さんちょっと引いてます。いや無理も無いが。
「拙いからいいんじゃないか!こう、不器用だけど一生懸命奉仕してくれるのが萌えるんじゃないか!もうそれだけで俺は3杯は出せます!ドンブリで!」
「ド、ドンブリでっ!?」
ガチョーン、な翡翠の肩を俺は掴んだ。こうなったらもう一気にたたみかけるしか!
「頼む翡翠!俺は翡翠がいいんだ!翡翠に…してもらいたい!」
「…し…しきさま…」
それっきり、沈黙してしまう翡翠。
でも、それほど長くは待たされなかった。
「…私…口は、初めてですから…」
「わかってる…」
「それでも…よろしければ…翡翠は務めさせていただきます…」
「やったー♪」
思わず万歳しちゃう俺。やったぜ一番星!
「あはー。私の可愛い翡翠ちゃんに何をやらせるつもりですかこのエロメガネ~?」
「のおおおおおおっ!?」
「ね、姉さん!?」
いつの間にか背後にピッタリくっついてあはあは笑ってる割烹着の悪魔!
「いえべつに私は気にしてませんよー?
初めての翡翠ちゃんの処女をガンガンやって奪っちゃったりとかー。
そのまま2R目は素股からバックへのコンビネーションでー。
放心した翡翠ちゃんに指チュパしてもらってー。
3R目なんかいたいとかやめてくださいとかいう翡翠ちゃんの身体をかかえて下からズンズン突き上げちゃったりなんかしてー。
私の可愛い翡翠ちゃんを何度も何度も何度も何度もー、だなんて別に気にはしてませんよ絶倫超人?」
思いっきり気にしとるやんけー。
心の内だけでつっこむ俺。チキンな小心者ですハイ。
「でもですね、別に邪魔するつもりはないですよ?私は、翡翠ちゃんが幸せならそれでいいんですから」
「何を企んでるんですか姉さん?」
翡翠の、全く信用してない冷たい声。信頼度ゼロですか琥珀さん。
「ふっふっふ。…1/1志貴さんチ○ポレプリカ~~~!!」
ビカビカ~~!
謎な効果音と共に四次元袂から取り出したモノを琥珀さんは掲げてみせた。ちなみに声は大山のぶ代である。
「…ってなんすかその大人のオモチャはっ!」
それは、
浮き出た血管から皺の一つ一つまで無駄に克明でリアルな、
(ピー)の模型だった。
植毛までされてますよオイ!
「あはは。我ながら会心の出来で、思わずワンフェスにでも出品しようかと思いましたよ」
一発で捕まりますから止めて下さい。
と、今まで硬直しきっていた翡翠が、僅かに身じろぎした。
「姉さん…まさかそれって…」
「うふふふふぅ。気づきましたか翡翠ちゃーん?流石に目ざといですねー」
リアルすぎて不気味っぽい大人な玩具を愛しげに頬ずりしながら、琥珀さんはにこにこ笑う。
「そのカリの広がり!カタチ!色艶!何より全体的なフォルムとサイズ!
姉さんそれ志貴さまの…!!」
なんですと――――!!?
…………。
い…言われて見れば…毎日見慣れたマイ・サーン!?そーいや取り出す時にそんなこと言ってたし!?
「あはは。志貴さんのおちんちんは遠野家の大切な共有財産ですからねー。日々研究は怠りないですよー」
研究すんなあああああああああっ!!
つうか共有財産ですか!!?
「最重要ですよー」
嬉しかないわいっ!あっ、こっそり頷いてるんじゃない翡翠っ!!
「そーいうわけでですね。とりあえず、これで練習なんかするといいですよ翡翠ちゃん」
「ありがとう姉さん!」
そんなもん勧めんでください琥珀さん!
嬉しげに頷いてるんじゃありません翡翠!!
「翡翠っ!練習はいくらやっても練習だ!やっぱり本番実地でやるのが上達への早道だと思うぞ!」
「し、志貴さま…」
「いーえっ!地道な研鑚が勝利への道ですっ!お姉ちゃんがじっくりたっぷり手に足とって教えてあげますからまかせておくがいいですっ!」
「ね、姉さん…」
「う~~~~~~~~……」
「むむ~~~~~~~……」
思わず睨み合う俺と琥珀さんの間で、オロオロと戸惑う翡翠。
「よし。それじゃあ琥珀さん…」
「わかりました。論より証拠、どっちがいいか翡翠ちゃんに試してもらいましょう!」
「えっ?えっ?志貴さま?姉さん?」
俺たちは、イマイチ状況を理解しきれていない翡翠の腕を掴んだ。そのまま二人がかりで連行する。
「今夜はもうとことん犯っちゃうぞー翡翠」
「うふふ。お姉ちゃんの魅力とテクをたっぷりと思い知るがいいですー」
「あの。その。ふ、二人とも!?」
なんつーか一種同志的連帯感で俺と琥珀さんは互いに親指をグッ!と立てた。
フッ、何も言うなわかってるぜ友よってなもんです。ハーロックとトチローです。
宇宙の海は俺の海。
「お待ちなさい!」
そうは問屋が卸しませんでした。
遠野家のナイチチ女王様・秋葉が何やら檻髪をうねらせて仁王立ち。
「兄さん…そんなに死にたいですか?」
すいません秋葉さん額が擦りきれるまで土下座しますから許してください。
「遠野家の長男がそんな卑屈なことしないでください!」
相変わらず俺の心読まれまくりです。なんでだろ?
「確かに。…私は当主といっても未熟な若輩者にすぎないかもしれません。
…だからって兄さん、私たちは兄妹ではありませんの!?
琥珀、翡翠、あなたたちは使用人ですけど、でも私たちの間柄はただそれだけのものにすぎないの?」
「秋葉…」
「秋葉さま…」
「私たちは…血のつながりはなくとも、家族ではなかったのですか!?」
ああ。
そうか。
そうだよな。これじゃ秋葉一人だけ、のけ者だよな。
「わかったよ秋葉、俺たちが間違っていた!」
「わかりました!では秋葉さまもご一緒に!」
「あらそう?まあ貴方達がどうしても、というのなら付き合ってあげましょうか」
「えっ!?秋葉さま…えっ!?えええっ!?」
――こうして、三人に寝室まで引っ張られていく間、私の脳裏には売られていく子牛のメロディがエンドレスで鳴り響いていました。(談:翡翠)
<終わる>
でも、結局。
「う…ううう、私、もうだめ…」
「あ、あきはさま…しっかり…」
「あああああ、秋葉っ、翡翠~~…」
霞む視界の中で、俺に覆い被さった誰かが、嬉しげに呟いた。
「あはっ。出しちゃえー」
Winner:琥珀さん(割とお約束)
【後書き】
神様。
18禁シーンを克明に描写する度胸のない私をお許しください。
しかし今回もアルク&シエル先輩ぶっちぎりで出番ないですナー。