「私立了承学園番外編」
それゆけ あきこちゃん
「と言うわけなんだ」
学校から非常召集をかけ、寮に集まった名雪達にそう言ったが
「・・・・・・・・」
反応が無い・・・
しかも、みんな頭の上に「?」マークを浮かべて、
訳が解らないと言った表情をしている。
「どうした、わからなかったか?」
「いきなりリビングに集められて、
『と言うわけなんだ』って言われても、誰もわからないよ。」
「あはは、佐祐理もちょっと解りません」
「・・・・・解らない」
「祐一さん、わかりませんよ」
「ちゃんと説明しなさいよ」
「うぐぅ、説明してくれないと、わからないよ。」
どうやら、本当に解らなかったらしい、
いかんなぁ・・・こういう時は適当に話を合わせれば大丈夫なのに
「あのなぁ・・・ちょっとみんな来い」
しょうがない、こういう時の話の進め方を伝授してやるか
「いいか、こういう時は、適当に話をあわせればちゃんと理解できる物なんだよ」(ひそひそ)
「そんな、理解できるわけないよ」(ひそひそ)
「大丈夫だ、ちゃんと理解できる。俺が保障する」(ひそひそ)
「祐一に保障されても、信頼性無いわね。」(ひそひそ)
「だ~~、いいから適当に話し合わせてくれ。いいな」(ひそひそ)
「「「「「「「「は~~い」」」」」」」」(ひそひそ)
これでよし。でわ、改めて
「・・・と言うわけなんだ」
「え~~~~~、秋子さんが記憶喪失!?」
「そうらしい」
「じゃあ、お母さんは私たちの事忘れちゃったの?」
「おそらく・・・な」
「でも、元に戻る方法探しているのが、メイフィア先生とガディム教頭ってのが不安ね・・・」
「それは俺も同意見だが、他に頼れる人もしないし仕方ないだろう」
「でも、どうして幼児退行まで一緒に起こしているんですか?」
「メイフィア先生の話だと、記憶喪失の副作用らしい・・・困った副作用だ」
「・・・まったくね。」
ふむ、どうやら全員どうのような状況か理解できたみたいだな、
名雪たちも、ビックリといった表情で、お互いの顔を見合している。
「凄いね、祐一の言ったとおり、理解できちゃったよ」(ひそひそ)
「だから言ったろ」(ひそひそ)
「しかし便利な物ねぇ・・・」(ひそひそ)
「まあな、どんな時にもできるってわけじゃないけど」(ひそひそ)
「でもさ、祐一くん・・・事情は理解できたけど・・・」(ひそひそ)
「なんで、お母さんが祐一の膝の上に座っているの?」(ひそひそ)
そう、名雪の言うとおり、あきこちゃんは俺の膝の上に横座りで座っていた。
しかも、ここに着いてから、いや、着く前から俺にべったりくっついて、
少しも離れようとしない・・・
「あ~~~これはだな、え~~と」
「これはなに?」
「あはは、返答しだいでは、いくら祐一さんでも許しませんよ」
「・・・祐一、どう言うこと」
「お・俺は何もしていないぞ、ただ、保健室でのドタバタでなんか懐かれちゃって・・・」
うわぁ・・・なんか、嫉妬のオーラを背負って名雪たち迫ってくる
こ、これは、一時的にも、あきこちゃんを俺から離さないと、
命の保障・・・と財布の保障が無い
「ね・ねぇ、あきこちゃん、ちょっと離れてくれるかな?」
「やぁ、おにいちゃんと、もっといっしょにいるの」
ぐわっ、少し離れさせようとしたのに、逆にくっついてきた。
し、しかも、あきこちゃんの胸が、俺の胸に当って、
このなんとも言えない柔らかい感触が・・・役得役得
「えへへへへへ・・・・・はっ」
「「「「「「「「祐一(くん・さん)」」」」」」」」
し、しまった、名雪たちの前だと言うのに
つい、この柔らかい感触に浸ってしまったっ~~~
恐る恐る、名雪たちのほうに視線を移すが
・・・・・・見ない方がよかった。
ふっ・・・これで今日は晩飯抜き、
そして一週間全員に好物を奢らなきゃいけないんだろうなぁ
悲しい・・・(泣)
「おにいちゃん、どうしたの? げんきないよ」
落ち込んでいる俺に、あきこちゃんが優しく声をかけてくれる。
うぅ、あきこちゃんはいい子だよ、あとでなでなでしてあげるね。
「大丈夫、何でもないよ」
「ホントに?」
「あぁ、ホントホント」
「うにゅ・・・じゃあ、おにいちゃん、このおばさんたち、なんで、おっているの?」
「「「「「「「「!! おばさん?」」」」」」」」
――ピシッ
乾いた音と共に、名雪たちが顔を引きつらせて石化してしまった。
う~~ん、あきこちゃんの『おばさん』口撃は、誰にでも効果は絶大みたい。
俺がそんな事言ったら、相手によっては即死ものだからな。
・
・
・
「ちょ・ちょと誰がおばさんよ」
五分後、ようやく石化が解けた香里がもの凄い形相で俺に迫ってきた・・・
って、何で俺なんだ~~~!!
しかもその表情、俺が今まで見た中でも、一番怖い顔だぞ
「ま、まて、香里そんな表情で俺に迫っても、意味無いだろう、少し落ち着け」
「え、あぁ・・・そうね」
何とか冷静さを取り戻したようだが、納得のいかない顔をしている。
しかも、周りの空気がぴりぴりして、なんか怖いんだけど・・・
「でも誰がおばさんなのかな?」
さらりと、恐ろしいことを言うあゆだが、そんなこと聞かないほうがいいぞ
聞くと後悔・・・いや、血の雨が降るぞ
「この中で一番年上なのは佐祐理たちですけど・・・」
「ねえ、お母さん、誰がおばさんなの?」
「おかあさん? あきこ、おねえちゃんのおかあさんじゃないもん」
「あ、え~~と、じゃあ、あ・あきこちゃん? 誰がおばさんなのか教えてくれるかな?」
「うん、え~~と、この人とこの人」
あきこちゃんは、香里と美汐を指差した。
「そ・そんな~~~」
「そんな酷いことは無いでしょう・・・」
かなりショックだったのか、二人は何か重たいものをバックに背負って落ち込んでいる。
・・・まぁ、自分より年上の人に『おばさん』と呼ばれたらショックだよな。
これはある意味、ひかりさんよりショック大きいかも
「どうして、あの二人がおばさんなの?」
自分が対象でなかったことが嬉しかったのか、さらに過激なことを聞き出す名雪だが
名雪って、結構酷い所あるんだな・・・
「え~~と、かみのながいひとは、じんせいけいけんほうふそうで、おばさんぽいし、
こっちの、かみのみじかいひとは、ものごしがじょうひんで、おばさんぽいんだもん」
「人生経験豊富って、私そんなふうに見えるの・・・」
「・・・それって褒めているのでしょうか?」
うわ、今まで見たことないぐらい二人とも落ち込んじゃったよ。
別に、二人がおばさんぽくても、俺は全然かまわないのだが・・・
よし、ここは夫として、慰めてやらなくちゃな
「二人ともそんなに落ち込むなよ、二人とも魅力的で、綺麗だぜ」
「あ・ありがとう、祐一」
「祐一さん・・・」
ふふ、この二人普段はクールだからな、
たまに、こうやって照れる所見ると、とても可愛いよな
「ぶ~~~、おにいちゃん、あきこは、あきこはきれい?」
おっと、二人を慰めていたら、あきこちゃんがむくれちゃった。
ははっ、頬をぷ~っと膨らまして、可愛らしいねぇ。
でも、外見はそのままなのに、そんな表情が似合うなんて・・・
秋子さんって一体・・・(汗)
「ねぇ、おにいちゃん、おにいちゃんてば~~~ あきこはきれい?」
ありゃりゃ、ちょっと考え後としていたら、
あきこちゃん、かなりご立腹の様子だな。
ちゃんとご機嫌とっておかないと、あとが大変だ。
「あぁ、あきこちゃんもとっても綺麗で可愛いよ」
「ホント、じゃあ、あきこ、おにいちゃんのおよめさんにしてくれる?」
「えっ!?」
「だめなの・・・」
「「「「「「「「それはだめです!!」」」」」」」」
「ふにゃ~~」
「いくら、お母さんでも、それだけは許されないよ」
「そうです。いくら秋子さんでも祐一さんは譲れません」
お・お前たち、子供の言うことに、そんなに過激に反応するなよ。
ほら、あきこちゃんがビックリして怖がっているじゃないか
「あのなぁ・・・お前たち、今のあきこちゃんは子供と一緒なんだから、
そんなにムキになるなよ」
「・・・でも」
「でもじゃない、ほらみろ、こんなに怖がっているじゃないか」
「あぅ・・・」
「うぐぅ・・・」
「すみません」
余程怖かったのか、あきこちゃんは俺にしがみついて泣いている。
「あきこちゃん、大丈夫だよ」
「ひっく、おねえちゃんたち、おってない?」
「あぁ、もう誰も怒っていないよ」
「えっく、えっく、こわかったよ~~~」
可愛そうに、こんなに怖がっちゃって・・・
名雪たちも、今のあきこちゃん状態を理解しているんだろうけど、
まだ、納得し切れていないみたいだからなぁ・・・
怒るのはしょうがないか、
ふぅ、あとでフォローが大変だ。
でも、今はあきこちゃんの方を何とかしないとな
「よしよし、もう大丈夫だからね。」
「うぅ~~~、おにいちゃ~~~~ん」
「ほら、泣き止んであきこちゃん、
俺は泣いているあきこちゃんより、笑っているあきこちゃんが好きだな」
「うっく、わらっていたら、あきこ、およめさんにしてくれる?」
「あぁ、してあげるよ」
「わぁ~~~、おにいちゃんだ~~~いすきゥ」(んちゅ)
「「「「「「「「あ~~~~~~~~~!!!」」」」」」」」
なんだ、キスならあとでいくらでもしてやるから、
そんなことぐらいで、いちいち騒ぐ・・・
――にゅる
「「「「「「「「っっっっっっ!!!!!!!」」」」」」」」
へ? この、感触は・・・
唇を合わせているだけかと思ったけど、
これって、あきこちゃんの舌?
ひょっとして、俺の口の中に入ってきたのか?
「んっ・・・んっんっ・・・ぅふん♪ うっ、うふん・・・はぅ・・・ううん・・・♪」
「うぐっ・・・ぐ、ぐ・・・ぅく・・・うっ、くふ・・・はぁ・・・うくく・・・」
あきこちゃんが、俺の舌絡め、行ったり来たりさせる。
そのたびに、くちゅくちゅといやらしく音鳴り、
あきこちゃんがさらに激しく舌を絡ませてくる・・・
・
・
・
「はふぅ・・・あきこなんだかポ~~っとしてきちゃった」
数分後、やっと解放してくれたあきこちゃんが、俺にすりすりしながらそう言った。
俺のほうも、あきこちゃんのテクニックの前に、頭がぼ~としちゃって・・・
ん? あそこで固まっているのは・・・名雪たちか?
名雪たち・・・なゆきたち・・・な・ゆ・き・・・って
やば~~~、名雪たちの前であきこちゃんと、ディ・ディープキスをしちゃったよ
どうしよう、どうしよう・・・とりあえず、話し合いをして、
いやその前に、あきこちゃんを離れさせないと・・・え~~と、え~~と・・・
「「「「「「「「祐一(くん・さん)」」」」」」」」
「は、はいっ!!」
「祐一って、ロリコンさんだったんだね・・・」
「知らなかったわ、祐一が幼女趣味だなんて・・・」
「あははは、ちょっとビックリです」
「・・・ビックリ」
「うぐぅ、そんなに子供っぽいのが好きなら」
「あう、祐一のためなら」
「私達も・・・」
「子供っぽくなります」
「い・いや、そうじゃなくてな・・・」
さっきまで、嫉妬の炎を背負っていた名雪たちだが、急に甘い空気が流れ出してきた。
しかも、心なしか周りの景色がピンク掛かって・・・
こ・これは、もしかして全員一辺って事じゃ・・・
やばい、俺は浩之や和樹さんじゃないんだから、一辺に全員相手にできないぞ。
「「「「「「「「祐一おにいちゃん、今日は朝までいっしょだよゥ」」」」」」」」
「ちょっとまて、俺は、一辺に全員を相手にはできないって~~~~」
「はふぅ・・・ おにぃ~ちゃんゥ うふふふふふゥ」
<つづく>
<あとがき>
あきこちゃんついに相沢家上陸(笑)
早速騒ぎを起こしてくれました(^^;;;
今回の騒動の原因は、ディープキス
記憶を無くした秋子さんが、何故、祐一をも落とすテクニックを覚えていたか・・・
それは、本能が身体が覚えていたから(笑)
秋子さんのスーパーテクは、記憶喪失ぐらいじゃ忘れたりしないって事ですね(^^;;;
それでは次回もあきこちゃんパワー全開でいきますので、楽しみにしていてください。
☆ コメント ☆ 綾香 :「つまり、そういう事なのよ」(^0^) セリオ:「なるほど。そうなんですね」(^0^) 浩之 :「…………」(--; 綾香 :「うんうん。でさ、これはこういう訳なのよねぇ」(^^) セリオ:「もちろんですとも」(^^) 浩之 :「…………」(--; 綾香 :「そんでそんで、あれはあーいう訳だったりするのよねぇ」(^~^) セリオ:「ええっ!? そ、そうなんですか!?」(@@; 綾香 :「そうよ。知らなかったの?」(^~^) セリオ:「は、はい。一つ賢くなってしまいました」(@@; 浩之 :「…………た、頼む。もう少し外野にも分かるように話してくれ」(--; 綾香 :「なーに? 浩之ってば分からないの? でもまあ大丈夫よ。慣れれば理解できるようになるから」(^0^) セリオ:「はいです」(^0^) 浩之 :「無理だって」(--;