(4)

 バキッ。
「どったの舞奈?」
「イエ…少々、下ラナイ事ガアリマシテ」
 思わずリミッターを越えた握力の前に、使い物にならなくなった盗聴機をポケットにいれながら、保健室のベッドに横になっている上司に返答になっていない答を舞奈は返した。

 マインさん。いっくら酔っていたからってそーいうことしちゃう男ってのはどーよ?とか思ってしまう舞奈である。三原則が最初から入っていないと噂される、性格の悪さでは定評のある舞奈だが、それでも一応友情らしきものは持っている、ようでもある。

(あの娘、まともそうに見えてオトコ見る目は全く持ち合わせてないからなー)

 そんなことを考えている彼女の恋人(?)はメカ英二お兄ちゃんだったりするわけだが。
 助手がそんなことで頭を悩ませているとはつゆ知らず、メイフィアと貴之は安穏と会話を交わしていた。
「気分どうです?メイフィアさん」
「んー、悪くないかな。…フフ、いつもとは立場逆ねー」
 案外元気そうに、それでも備え付けのベッドに横になったメイフィアは、枕元に座ってこちらを伺う貴之にヒラヒラと手を振ってみせた。実際、もうそれほど胸焼けはひどくはない。
 まあ、当分食事も含めたエネルギー摂取は必要無さそうではあるのだが。
「で、どうするんです?これから」
 何をどうするのか。
 貴之が何を訊きたいのか、わざわざ説明されずともわかる。だからメイフィアは、なるべく心を静めて思考を整理した。
「あのね。一応、つきあうことになった…といっていいかな?でもまだ結婚はしない。というか、籍入れたりとか式を上げたりとかめんどくさいし。
 一緒に住むつもりも無いし。
 当分は、通い妻……ってスタイルになるかな。週に3日くらいは厄介になるかもしれないけど」
「へえ…」
「まあほら、一緒に住んでもいいんだけど…やっぱアタシまで抜けちゃうと、ルミラ様の負担とか物凄く大きくなりそうだし。イビルとアレイとたまって、あれで結構ケンカも多いし家事あんまり得意じゃないし。
 柳川センセの方が婿養子に来てくれればいいんだけどー」
「いやあ…それはなぁ…」
「まーねー。貴之君やマインもいるし。というわけで、通い妻。
 一度やってみたかったし通い妻。まあ先のことはわかんないけどとりあえずはこれでって」
「ふーん。まあ、それでいいなら俺も別にかまわないけど。それほど今までの生活スタイルが変わるわけでもないし、楽といえば楽だよね」
 平然と頷く貴之を少し怪訝そうに見遣って、メイフィアは首を傾げた。
 少し、逡巡してから、遠慮がちに尋ねる。
「あのさ…貴之君は、どう思ってるわけ?今回のコト」
「どうって?」
 不思議そうな顔をして、それから不意に、ニヤッと貴之は笑って見せた。
「まあ、なんか俺の預かり知らぬところでドンドン話が進んじゃって、おもしろくないなーって気分はあるよ。
 でも、前々からこうなってもおかしくないって雰囲気は確かにあったし。
 俺としては、柳川さんが二人を好きになったんなら、それでいいじゃないって思ってる。第一、俺に気兼ねなんかして欲しくないからね。
 ただ……そーだねー。
 あえて苦言を申し上げるなら…もっとスマートにやって欲しかったけど、さ」
 二人で、思わず苦笑した顔を見合わせて、更に苦笑いを深めてしまう。
「ま、これから今まで以上によろしくね、メイフィアさん」
「こちらこそ。…時々、貴之君のお相手もしてあげてよっか?というか貴之君のお味はどーかなーって興味が無きにしもあらず〜?」
「おおらかだねぇ。じゃあ、気が向いたらヨロシク」
「まかせな。おねーさんがタップリ教えてあげやう。…あの、一応念のために訊くけど、女の方も大丈夫よね?」
「多分。まあ、お手柔らかに。でもそっか、そうなると柳川さん大変かな。割とそっち方面淡白だし」
 淡白、という言葉に黙り込んで、かなり真剣に考え込んでしまうメイフィアである。
「…アレが淡白なの?なんか、思ってたよりもネチっこくてマニアックかなって思うんだけどおまけにぶっかけ好き」
「いや、ほら、毎日毎日〜って程じゃないんだよアレで。いざ事に及ぶと凄いんだけど、普段は中々ソノ気にならないし」
「ふーん。…それはちょっと、考えちゃうかなー。毎日ってのはともかくとして、月イチなんてイヤよアタシは」
「その辺は、おいおい話し合って決めましょうか」
 軽くそう言ってのける貴之を、もう一度メイフィアはしげしげと眺めた。
 そして言う。
「アンタって…実は結構、大物なのかな」
「はあ?なんで!?」
「堂々として落ち着いたもんよね。少なくとも表面的には。
 普通ない?やきもちとか嫉妬とか。あのマインだってやっぱりそういうものとは無縁ではいられなかったのに」
 苦笑とも笑みともつかない、微妙に判別不可能な表情を貴之は浮かべた。
 頭をかきながら、困ったような口ぶりで言う。
「表面を取り繕うのが上手いだけだよ。
 マインはロボットだから、逆に心の有様を素直に表面に出すんだよね。ただ、それを表す術が乏しいから、結果として変化が無いように見えるだけで」
「…だとしても、やっぱり落ち着きすぎてると思う」
 うーん、と腕を組んで天井を仰ぐと、すぐに貴之は顔を戻してきた。
 そして、事も無げに言う。
「俺はさ。ちゃんと知ってるから。
 柳川さんは、ちゃんと俺を見てるって。
 メイフィアさんやマイン、今後、他にも好きな人はできるかもしれないけれど、でも、俺のことをちゃんと見ていてくれてるし、その気持ちはずっと、ほんの僅かにも、微塵も変わらないってことを。
 俺はちゃんと知っているから。
 信じてるんじゃない。
 知ってるんだよ。
 そして何より、俺がアノ人を、ちゃんと好きだし。
 だからそれが変わらない限り、他の人が柳川さんを好きになったりなられたりしても、俺は動じたりしない」
「…………」
「なんてね。そんなの、この学園の生徒はみんな通過済みのことなんだけどね」
 ギッ、と丸椅子の足を鳴らして、貴之は足を組んだ。組んだ左の足首に両手をかけ、前後に身体を揺らしながら続ける。
「…前から思ってたんだけどね。多妻制って、絶対不可欠なものじゃあ、ないんだよね」
「え?」
 目をパチクリとさせているメイフィアに構わず、勝手に貴之は話を進めた。
「スゥエーデンでは同棲法ってものがある。簡単にいえばその名のとおり同棲、といういわば『仮婚姻』で家族としての社会的認知や権利諸々が保障され認められている。ドイツとかじゃ同性での結婚も認められてる。
 でも多妻制や同棲法っていうのは、要するに人間社会の中での利便を図るためのものであって、あれば勿論スッゴク便利なんだけど…。
 でも、社会のしがらみとか、周囲の目とか、権利とか、そういったものを無視できるか、あるいは少なからぬ障害と不遇を受け入れるつもりであれば、たとえ『妻』という名称を社会的には認知されなくても、実質的にはある程度、「たさい」でいることは出来るんだよ。
 多妻制、という理由が無くても。
 尤も、そんな簡単にできるわけでもないけどね。やっぱり『一般的良識とか旧来のモラル』っていうのも、そうそう無視できるもんじゃないから」
「まーね。多妻制が施行された今でも根強い反発はまだまだあるし」
 つるり、と顔面を撫でて、メイフィアは少しぼやくように応えた。
「…原始社会においては多夫多妻という形態が自然だった。これは、人間がまだまだ自然界の中での生存競争において弱者だった頃の話。多産という方法で種族維持を図らねばいけない、そんな時代の話。
 それが農耕による安定した生活基盤の確立により一夫多妻になり、更に社会の発達に従って女性の位置が上昇し、一夫一妻が常識となった。
 でもそうなってからも、女性の地位は低かったわけだ」
 多夫多妻、一夫多妻という形態は、これは妻がどこまでも夫の従属物として扱われていることを示している。そしてその当時の観念は一夫一妻という形態、男女が同じ位置に変わっていっても、いまだに根強く残っている。現代社会においても女性の社会的な地位については色々と制限はあるし、また妻に対する夫の家庭内での虐待、所謂DV(ドメスティック・バイオレンス)は大きな問題ともなっている。
「恋愛とか結婚っていうのは、一人でするものじゃないよ」
 のほほん、と貴之は言った。
「当たり前だけど、相手があって初めて成立するものだからね。相手の意思を無視した恋愛なんて有りえない。
 当事者同士の意志の疎通によって合意する。小難しいこと言うとそうだけど、家族なり夫婦なりという一つのコミュニティを作り上げるのに、当事者に一方的に不平等な格差があっては、成立しえない。
 多妻制=ハーレムだっていう、見かけだけでそういう誤解をする人は、そのことをちゃんと理解してもらわないと。
 たさいというコミュニティは、夫と妻、妻同士、互いを尊重しあい、信頼し、合意によって成立してるんだから。
 それができなければ、たさいは成立しない。
 だから、まあ、たさいはまだまだ一般的には根付かないんだけど」
「口で言うほど簡単じゃないからねー」
 そうぼやいて、ベッドに寝そべりながら貴之に斜めな視線をメイフィアは向けた。
「…その多妻学園の教師が、お手本という意味でもそうそうポカはできないって言いたいんでしょ?わかってるわよそのくらい。
 でも、そんな構えてるとうまくいかないわよ。少なくとも、私にはね。
 イヤになったらスッパリ別れるのも権利だもん。
 第一、気楽にやるのが一番いいし」
「うん。そう思う。俺だって、そんなお手本だなんて仰々しいのは嫌いだし、第一、生徒の方がずっとうまく『たさい』をやってるんだからね。今更お手本もないだろうし。
 たださあ…折角仲良くなったんだから、この際、色々と改めるところは改めた方がいいと思うんだよね。校舎の無差別破壊とか」
「……そーいうことは柳川先生に言ってよ」
「目を逸らさないで下さいメイフィアさん。無論、柳川さんにも厳重注意しますけど」

 でも、まあ、無理っぽいよなー。

 口には出さないが、表情がそう物語っている貴之であった。
「…一応、ほら、毎回壊れた所の修理とか手伝ってるし。修復(リペア)呪文とかで」
「お陰で俺もセメント塗り上手になりましたけどね。修繕、お手伝いしてますから」
 ちょっとだけ皮肉っぽく、貴之は溜息をついて見せた。
 それくらいのイジワルは、許されてもいいと思う。

 そんなイジワルを許容しあえる相手なのだから。
 そんなことも、笑いあえるのだから。
 家族とは。

  * * * * *

「…ドウカナサレマシタカ?」
 自分の膝の上に腰を下ろし、ぐったりと胸元にもたれかかっていたマインが不思議そうに自分を見上げてきて。
 内心の動きが顔に出ていたのだろうか、と柳川は少し自問自答した。
 別に大したことではない。ほんの少し、忘れていたことを不意に思い出しただけである。
「いや…ちょっとつまらないことを思い出しただけだ」
「…………」
 マインは普段、目線で何かを訴えてくることは結構ある。
 今も何を思い出したのですか?と無言で尋ねていたが、それはさほど強いものではなかった。
「…本当に些細なことだ。さっき、お前の話で出ていた…マルチが好きな歌の一つだって言ってた。
 その歌の、名前」
「…歌ノ、名前?」
「知らないのか?お前」
 こくん、と頷くマインに、別に何も隠す必要も無いので、あっさり教えてやる。
「切手のない贈り物。…歌詞のどこにもタイトルの『切手』が出てこないなんて変な歌だな、と子供心に思ったことがある」
「ソウナンデスカ?私ハ、全部歌詞ヲ知ッテマセンノデ…」
 なんとなく、それで会話が途切れて。
 けれど、決して居心地は悪くない、気だるい沈黙に満たされたまま、しばらくただボーッとしているだけの時間が流れていった。
 それに飽きたわけではなかったが。
 自分の気まぐれを、ぽつんと柳川は口にしてみた。
「…ちょっと歌ってみてくれないか?」
「私…デスカラ、途中マデシカ…」
「かまわないから」
 さほど、強い要望ではなかった。
 それでもマインは柳川のワイシャツの胸元に頬を押し付けたまま、小さく、呟くように。

 …わたしからあなたへ
 この歌をとどけよう
 広い世界にたった一人の、私の好きなあなたへ…

 大きな手が、そっと自分の頭を包み込むように。
 その感触を感じながら、マインは僅かに目を細めた。

 年老いたあなたへ この歌をとどけよう
 心やさしく育ててくれた お礼代わりにこの歌を

 ……………。

「どうした?それで終わりか?」
「イエ…モウ少シダケ」

 夢のない あなたへ
 この歌を とどけよう
 愛することの 喜びを知る
 魔法じかけの この歌を……

「――後ハ、憶エテマセン」
 黙って自分の頭を撫でてくれる主人の顔を見上げ、尋ねるようにマインは言った。

「…陳腐な歌だ」
 そう、柳川が独り言をもらしたのは、それからしばらくたってからだった。
「古くて、陳腐だが、しかし…懐かしいな」
「懐カシイ…」
 少し黙り込んで、それからマインは、やや遠慮がちに尋ねた。
「懐カシイ、トハ、ドンナ気持チナノデショウカ?」
「懐かしいは、…懐かしい、という気持ちさ」
「ヨク…ワカリマセン」
「――そうだな。だが、そのうち分るだろう。
 いつか、今日のことを思い出した時にでも」
 マインは、不思議そうに、ちょっと首を傾げた。
 それから、少し微笑んだ。
「ハイ。デハ、ソノ時ヲ待チマス。楽シミデス、私」
「楽しいか?それ?」
「ハイ。先程ノ柳川様ハ、トテモ良イ顔ヲシテマシタカラ。
 懐カシイ、ハ、キット幸セナ気持チダト思イマス」
「…単純な奴…」
「柳川様ハ複雑スギデス」
 否定も肯定もせず、柳川はソファーの背もたれに体を寄りかからせた。首を後ろに傾け、サッシ戸のガラスの向こうの空を見上げる。
 相変わらずの、青い空。
 単純な青に見えて、実は深みのある青。
 
 確認はしなかったが、多分、もう一人も同じ空を見上げている。
 ただ、そのことが、ひどく。
 いいな、と思うのは何故だろう。

 ただそんなことを、思っていた。


 <了>







【後書き】
 ます最初に述べておきます。「了承」における柳川は本編ほど悪事は働いていない、ということにさせてもらってます。
 確かに、殺人(吉川殺し)はしてますが、かおり等の誘拐監禁陵辱、警官殺し等は未遂、ということで。
 了承、というシリーズのカラーを考えると、そういうのはちょっとダーク過ぎますし。それに、まあ、LF97でもなんかソレっぽいですし。
 それにのっとって、今回の作品は執筆されております。ご了承ください。

 さて。
 (1)の部分は01年前半にはほぼ出来ていました。というか、了承第二部433話(01年8月投稿)に化けたというか。(後書き参照のこと)
 ただ、この時はどちらかというと柳川・メイフィアでのギャグだったのですが。オチ的には、まあ、なっちゃったものは仕方ないからモウ一発やっちゃう?てなもんで。
 今回、『柳川家』を成立させるにあたって、それに更にマインまで加えて。

 色々悩みました。
 中盤にあたる(2)(3)の部分は当初書き上げたものを全面的に改稿し、ほとんど別物になってしまいました。最後の下りも、次の日も相変わらず周囲を巻き込んで展開する柳川×メイフィアのバトルオチ、周囲から散々茶化されつつもまんざらでもない?パターン、舞奈のモノローグによるマインの心理分析等、色々考えました。
 結果的に、自分が一番苦手とするほのぼの系(?)に落ち着きましたが。
 今まで過去にボツにしたネタ、未発表作等からもエピソードを再利用してみたり。
 歌(切手のない贈り物)にしても1番だけ、3番だけ使用するとか、「Pure Heart」を使おうとか、いややはりキカイダーANIMATIONから「Destiny」を使おうとかだって堀江由衣だしっ!とか。

 ♪たった一人じゃ道に迷う時でも ずっと
  あなたを照らす星を二人で探そう

 * * * * *

 正直、不完全燃焼気味ではあります。
 決して出来に満足はしていません。
 ただ、現時点において、更に今後しばらくは、もうこれ以上のものは自分には出来そうにないということ。そして色々なネタを詰め込み、それをもう一度削ぎ落として。
 自分で読み進めてみて、あ、ここ説明調すぎる、あ、ここでちょっと区切り入れないと読み手が飽きるな、とか、あ、ここでちょっとギャグいれないとおもしろくないや主に俺がー。とか。
 まあ、試行錯誤、紆余曲折して、一応は納得できるカタチにはなったかな、と。
 それでももうちょっと短くするべきだったかもしれん。長いしやっぱ。

 でも、やっぱり、ここらで一応ケリはつけておきたいし、ケリをつけるからには中途半端なモノにはしたくなかったから。それが成功しているかは、読み手が判断することだけれど。

 思えば、流れとかノリとかというものは、本当にどうなるかわかるものではないし、またおもしろいものだなということを、このキャラたちは教えてくれました。

 元々作る予定の無かったマイン。
 その設定を話を書き進めながら作っていくに従って、関わり深くなってゆき、いつしか、多少はこちらにも意図的にそう仕向けたところはあるけれど、こちらの思惑以上にいい感じになってきたメイフィアと柳川。
 思い入れも強く、また使いやすい、お気に入りになったキャラ達ですが、しかし我ながら少々贔屓がすぎるな、と。
 まだまだ今のままの状態を続けたい気分はあるけれど、でもここらでケリをつけておかないと、自分はそれに拘泥しすぎてしまいそうで。(いや実際そうだし)
 といいつつ、次作はメイフィアメインな話をぼんやり考えてるしー(苦笑)

 まあ、今後彼等は今までとさして大差ない生活を営んでいくのでしょう。柳川とメイフィアは相変わらず破壊行為を繰り返すだろうし、マインと貴之は溜息つきつつ事後処理をしてて。
 時々、女の戦いとか勃発しちゃうんだろな。
 たまに怒られたり叱られたり詰られたり泣きつかれたり甘えられたり甘えたり、まあその…またーりと。

 しかし、もう一度、改めて読み返してみて。
 意地でも「愛」という言葉を使いたがらないところが実に俺らしいなーとか思ったり(笑)。





 ○ コメント ○

綾香 :「柳川さんとマインにメイフィアさん、ついに」(^^)

セリオ:「結ばれちゃいましたねぇ」(^^)

綾香 :「いつかはこうなるとは思ってたけどね」(^^)

セリオ:「ですね。とってもお似合いですし」(^^)

綾香 :「ホントにお似合いよねぇ。ルックス的にも性格的にも」

セリオ:「うんうん」(^^)

綾香 :「あと、どっちも頑丈っぽいから喧嘩相手としてベストだし」( ̄▽ ̄;

セリオ:「あ、あはは」(;^_^A

綾香 :「ま、なんにしても目出度いわね」(^^)

セリオ:「はい。お目出度いです」(^^)

綾香 :「これで少しは落ち着いて、周囲を巻き込む超絶バトルの数が減ってくれればいいんだけど」

セリオ:「減るんじゃないですか、さすがに?」

綾香 :「減ると思う? ホントに?」

セリオ:「……お、思います」(;^_^A

綾香 :「あ、そ。じゃ、あたしは減らない方に賭けるわ。
     負けた方は、勝ったほうの言うことを何でも一つだけ聞くって事で」

セリオ:「な、なんですかそれは!? そんなのズルイですっ! ダメです!」(@@;

綾香 :「なによぉ。やっぱりセリオも減らないって思ってるんじゃない」

セリオ:「……」(−−;





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