嗚呼! 素晴らしき(Ba)カップル
~ Y & T ~
秋風が肌に心地よい休日の昼下がり。
とある公園のベンチで、一組のカップルが愛を語らっていました。
「お前はいつも可愛いな」
「やだなぁ。そんなこと言われたら照れちゃうよ」
「照れる必要なんかないさ。本当のことだからな」
「そ、そう? えへへ」
周囲に漂うピンク色の空気。
それは既に障気と呼べる域にまで達しています。
「お前のような可愛いやつを、俺は他に知らない。
そして、知りたくもない」
「ありがとう。そう言ってくれると嬉しいよ」
「ふっ」
「あは」
まさに『世界は二人のために』状態。
周りのことなどアウトオブ眼中です。
さて、そんな場に偶然出くわしてしまった某K・Kさん。
最初は見ない振りして通り過ぎようと思っていたようですが、
「お前は俺の全てだ。お前さえいれば、俺は他には何もいらない」
「ホントに?
だったら、二人は同じ気持ちなんだね。感激だよ」
あまりのバカップルぶりに、ついついツッコミを入れてしまいました。
「おい。そこの目障りなバカ二人」
「むっ。貴様は柏木耕一。
何の用だ? 俺たちの愛情トークを妨害する気か?」
「ひどいよ耕一さん。邪魔しないでよ」
「やかましい、このど変態カップルが!
お前らがいちゃつくのは勝手だ。でも、人前ではやめろ。真の意味で目の毒だ。
見てみろよ。周りの人たちは完全に引いてるじゃないか」
K・Kこと耕一くんは、目の前の二人、柳川さんと貴之くんに向かって吼えました。
「ふっ。同性愛の良さも知らぬ俗物が」
「俗物で結構だ! てか、んなもんの良さなんか知りたくねーよ!」
鼻で笑う柳川さんに、耕一くんは声を大にしてきっぱりと言い切りました。
「そういうこと言う人に限って、ハマると抜け出せなくなるんだよね」
ポツリと呟く貴之くん。
「ハマらねーよ。ホモなんかにハマるわけねーだろーが」
それを、耕一くんが呆れたように否定しました。
「ありえるな。
……ふむ。試してみるか」
「……試してみようか」
耕一くんを無視して、不穏な会話を行う柳川さん&貴之くん。
「……な、なんだよ」
嫌な予感がして、耕一くんは数歩後ずさりました。
「本来なら貴之以外の男に触れるなど我慢ならんが……まあ、たまには3人というのも一興だろう」
「そうだね」
「お、お前ら……何を言って……」
予感が確信に変わりつつあり、耕一くんは冷や汗をダラダラと流し始めました。
そんな耕一くんの腕をガシッと掴むと、
「では、話もまとまったところで……行くとするか」
柳川さんが宣いました。
どことなく、目が狩猟者モードになってます。
「行こうか、柳川さん」
そう言うと、貴之くんは耕一くんのもう一方の腕を抱き寄せました。
男だったら、誰もが一度は体験したい両手に花。
耕一くん、意外なところで野望達成大願成就です。
おめでとう、耕一くん。
「おめでたくねーよ!」
あ、やっぱし。
まあ、正確には逮捕された犯罪者、もしくは捕獲された宇宙人状態ですからね。
普通はあんまり嬉しくないでしょう。
「ち、ち、ち、ちょっと待て、お前ら!
どこに行く気だ!? 俺をどうする気だ!?
こら! 放せ! 放せって!!」
必死の形相で二人を振りほどこうとする耕一くん。
しかし、柳川さんも貴之くんもビクともしません。半ば本気で鬼の力を使っているにも関わらずです。
柳川さんはまだしも……貴之くん、ただ者じゃないですね。一見細身なのに。
もしかしたら着やせするタイプなのかもしれません。きっと、脱いだら凄いのでしょう。いろいろと……。
「うわー! 助けて! 誰か助けてくれーーーっ!」
本気でビビリの入りだした耕一くん。マジ泣きしながら周りに助けを求めますが、
「いい天気だねぇ」
「いい天気だよねぇ」
「わんわんわん!」
「はっはっは。こらこら、暴れるんじゃないよ」
周囲の人たちは、あからさまに視線を外して関わり合いにならないようにしています。交わされている会話が白々しいことこの上なしです。
「ママー、あの人たち何をしてるの?」
「ダメ! 見ちゃいけません!」
まあ、中には興味を示す者もいますが。
とにもかくにも、耕一くんの助けになってくれる人の存在はゼロです。
「さあ、行くぞ耕一」
「行こうね、耕一さん」
「イヤだーーーっ! 絶対にイヤだーーーーーーっ!!」
「大丈夫だ。痛いのは最初だけ。すぐに慣れる」
「大丈夫じゃない! 慣れたくもない! 行きたくなーーーーーーい!」
「そんなこと言ってもダメですよ。ちゃんと天国までイカせてあげますから」
「いーーーやーーーだーーーーーーっ!!」
ズルズルと引きずられていく耕一くん。
その遠くなっていく背中を、残された人たちは、心の中で『ドナドナ』を歌いながら見送ったのでした。
耕一くんが何処に連れて行かれたのかは……全くの謎です。
あ~る~晴れ(ピー)♪
大人の事情により以下略。
数時間後。
青ざめた顔で帰宅した耕一くん。
そんな彼を出迎えたのは、
「見て下さい耕一さん」
「これ、今日千鶴姉のとこに取材に来た雑誌の記者に貰ったんだってさ」
「綺麗だよねぇ」
「……良い香り」
大きな薔薇の花束を見ながら会話を弾ませている柏木四姉妹の姿でした。
「……………………っ!!
ば、薔薇。
薔薇……薔薇……薔薇……。
薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇バラバラバラバラバラバラばらばらばらばらばらばら」
「? 耕一さん?」
「うがーーーっ! 薔薇はイヤー! 薔薇はイヤだーーーっ!」
「こ、耕一!?」
「ど、どうしちゃったのお兄ちゃん!?」
「……耕一さんが壊れた」
何故か、異様に薔薇を嫌がる耕一くん。
いったい耕一くんの身に何があったのかは…………しつこいようですが全くの謎です。
とにかく、耕一くんにはかなりのトラウマになったみたいです。
「薔薇……薔薇……薔薇……。
薔薇をバラしたらバラバラ。……なーんちゃって」
…………何気に余裕ありそうですが。
< おわり >
☆ あとがき ☆
みなさん、ホモネタ好きですか?(泣)
ホモネタが耕一同様にトラウマになってるっぽい今日この頃のHiroです(号泣)
にも関わらず、こんなのを書いちゃいました。
ああっ、根っからの自爆属性。
取り敢えず……
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごぬんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
一ヶ所だけ『め』が『ぬ』になってます。さて、どーこだ?
……じゃなくて!
おバカネタって事で許して下さい。
もしくは……
ホモネタはみんなで分かち合いましょう。死なばもろとも(泣)
……ってことで<悪党
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