ある日の昼休み。
食事も終わってみんながのんびりと過ごしている時間。
「うわー。こんなことするんだー」
「不潔~」
「…………ポッ」
そんな中、数人の女子生徒がティーン向け雑誌に載っているエッチな記事を見ながら盛り上がっていた。
どうやら、その内容はかなりどぎついものだった様で、彼女たちは一様に頬を染めていたりする。
それでも思春期特有の性に対する好奇心には勝てず、記事から目を離すようなことはしなかったが。
「な、なんか凄いね」
「う、うん。でもさー。こんなこと、本当にするのかな?」
「いくらなんでも、ちょと過激すぎる様な気が……」
「だよねー」
雑誌を読み進めるうちに、自分たちの経験と記事との間にギャップを感じだした女生徒たち。
こんな時の彼女たちの行動は決まっていた。
「ねーねー綾香さん」
「綾香さんって、こんなことしたりする?」
「それとも、もっと凄いことしちゃってるとか?」
自分たちより遙かに進んでいると思われている者、つまり、その時一番近くにいる藤田家の人間に話を振るのである。
「え? あ? う?」
ちなみに、今日の生け贄は綾香だった。
「やっぱり綾香さんって×××が○○○して△△△しちゃったりするの?」
「それとも、◎◎◎が☆☆☆で◇◇◇だったりとか?」
「もしかして、藤田くんと一日中※※※を□□□とか?」
雑誌の所為で気分が昂揚していたのだろうか。今日の質問攻めは何時にも増して厳しく過激だった。
周りで聞いていた(というか、イヤでも聞こえてしまった)男子生徒たちの顔色が赤くなったり、理由は不明だが椅子から立ち上がれなくなってしまうほどに。
「し、しないわよ、そんなこと! 人の事を発情したケモノみたいに言わないで!」
顔を真っ赤にして綾香が否定する。
「あのねー。浩之と一日中◎◎◎なことしたら、あたし死んじゃうわよ。☆☆☆を◇◇◇? あなたたち、あたしを殺す気? せめて○○○を△△△するくらいよ。それでさえきついくらいなのに。だいいち、昨日だって何回失神しちゃったか…………って……その……」
勢いで言わなくてもいいことまで口にしてしまう綾香。人はそれを自爆と言う。
「待った! 今のなし! 今の言葉、プレイバック! ほんの冗談よ、冗談! ○○○を☆☆☆して△△△だなんて、あたしはそんなこと…………じゃなくて!」
そして、自爆がさらなる自爆を呼んで、まさに連爆無限地獄状態。
「……綾香さんって……すごい」
「是非とも、もっと詳しい話を聞かせてほしいわ」
「綾香さん。今日の放課後、わたしたちと一緒に喫茶店に行きましょ」
「そうね。いろいろとご教授願いたいし」
キラーンと目を輝かせて迫る女生徒達。
「…………あうあうあうあう」
そんな友人達の姿に、ただ冷や汗を流して狼狽えることしか出来ない綾香であった。
ちなみに、その後喫茶店にて、綾香がこれ以上は無理というくらいにまで自爆しまくって木っ端微塵に砕け散ったのは言うまでもない。