「はぁ~~~~~~」 思わず、深~~~いため息を吐いてしまうわたし。 なぜなら、わたしの目の前で『ある光景』が繰り広げられているからだ。 「えへへ~。浩之ちゃ~~~ん♪」 「よしよし。相変わらず可愛いヤツだな、お前は」 いちゃいちゃいちゃいちゃ。 「ほんと? ほんとに可愛い?」 「おう、本当だとも。俺がウソを吐いた事があるか?」 べたべたべたべた。 「え!? 浩之ちゃん、ウソを吐いた事がないつもりなの!? それって、ちょっと図々しすぎると思うよ」 「おい」 ぺしっ! 「あっ! うう~。ヒドイよ、浩之ちゃん」 「やかましい。自業自得だ」 「うう~~~。ちょっとした冗談なのにぃ~」 「TPOをわきまえろっつーの。それに、お前の冗談はつまらねーんだよ」 「ううぅぅぅ~~~~~~っ」 いちゃいちゃべたべたいちゃいちゃべたべた。 「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~」 目の前で延々と繰り広げられる『いつもの光景』に、わたしは、さらに深いため息を吐いた。 「とても、40歳近い夫婦の会話とは思えないよねぇ」 ポツリと呟くと、わたしはもう一度ため息を吐いた。 「くだらねー冗談を言った罰だ。お仕置きしてやる」 「え? え? え?」 「うりゃ」 「や、や~ん。くすぐったいよ、浩之ちゃん」 「うりゃうりゃ」 「やんやん」 「うりゃうりゃうりゃ」 「や~~~~~~ん」 耳に飛び込んでくる会話のあまりの恥ずかしさに、わたしは思いっ切り呆れ返ってしまう。 そして、この日最深のため息を吐くと同時に心の中で叫んだ。 (うう~~~。やっぱり、わたしとお母さんが似ているだなんてウソだよ!! わたし、お母さんみたいな甘えん坊じゃないもん!!) 藤田ゆかり、16歳。 母親のあかりに似ている事を頑なに否定する少女であった。 高校生時代のあかりが、母であるひかりに似ていると言われるのを嫌がっていたのと同じように。 まったくもって、血は争えないものである。< おわり >
< おまけ > 「いい加減に認めたら? あかりママとゆかりってほんっっっとにそっくりだよ」 「うう~~~っ。ひどいよ沙夜香ぁ~。わたし、似てないもん」 「やれやれ。ホンマ、往生際が悪いんやから」 「智代までぇ~」 「……人間、諦めが肝心ですよ」 「うう~~~~~~~~~~~~~っ(泣」< おわり >
☆ あとがき ☆ 1分で読み終えるSS!! ……………………。 閑話休題(;^_^A 外伝その2です(^^) まあ、今回はゆかりの顔見せだけで終わってますけど(^ ^; それにしても……外伝はそんなに書かないつもりだったのですが…… ああっ、執筆意欲がムクムクとわき上がってくる。 下手すると、本編よりも書いていて楽しいかも(^ ^;;; 困ったものです(;^_^A …………ま、いっか(をい ではでは、また次の作品でお会いしましょう\(>w<)/